この淡路島の殺人事件の判例の中では、妄想という言葉が何度も出てくる。裁判所は犯人が妄想に囚われて多くの人を殺害したと断定している。確かに5人の被害者は工作員ではなく、この事件には根本的に歪んだ認識が存在していた。

 

 洗脳された結果として犯罪が行われた時、特に、この事件のように全く無実の人が殺されるように仕向けられてしまった時、そこには間違いなく妄想がある。電波操作であるかどうかに関わらず、洗脳は妄想を作りだし、それを利用するのだから、裁判所がその結果を妄想だと判断すること自体は間違いとは言えない。

 

138 「電波工作の表面化」感情がおかしくなる

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12220414148.html

 

 裁判官はその妄想をオブセッションか、あるいはパラノイアだと判断したということだろう。オブセッションがひどくなると強迫性障害等になり、過度になると病気だと認定される。パラノイアもそれがひどくなると妄想性障害になり、両方とも過度になると同じような精神疾患だと見做される。

 

 この犯罪者はこのような精神疾患を煩っていたが、裁判所は彼が自らの行為がどのようなものかを認識できるほどの判断力を持っていたと判断している。つまり、この犯人は殺人が法的に認められていないとしっかり認識していた。この点もまた、彼が責任能力を持っているという傍証になっている。

 

 しかし、裁判過程において声が聞こえることに関する評価は甘いと思う。この犯人は妄想だけを話しているのではなく、声が聞こえると言っている。その場合、脳の障害の程度はもっと高い。脳機能がもっと低下しなければ、声は聞こえない。仮に統合失調症まで行かなかったとしても、妄想よりもっと困難な状況にある。

 

62 「電波による工作」鳥の話

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12161937559.html

 

 これら全ての現象は電波技術で説明できる。彼が聞いたのは幻聴ではなく、電波で脳に直接届けられた声である。だからこそ、彼の脳機能はそこまで低下していなかった。もし、脳が幻聴を聞こえるほどに低下していると、確実に計画的な犯罪は出来ない。裁判所はこの点に踏み込んでおらず、明らかに矛盾を残したままの結論になっている。

 

 どうしてこのような矛盾が残されたままになったかと言うと、結局、人間の脳を外部的に操作できる技術が存在することを認めないからである。あるいは、この犯人のような人物にはその技術が適用されないと考えているからである。極端に計画的で極端に衝動的で、幻聴が聞こえるほど脳機能が低下しているにも関わらず、犯罪が確実に実行できるほど準備が出来るのは背後に電波操作と工作員がいるからである。