中村氏が僕をインサイダー情報に嵌めようとした時、彼のメールは僕以外にも送られていた。それは清水さんというアナリストで、2012年に転落死した。つまり、自殺したということだろう。

 

 彼がモルガンスタンレーのアナリストとして働いていた時、僕は懇意にして貰っていた。中村氏は元同僚であり、二人が仲が良いという話は何度か聞かされていた。そして、中村光一郎氏が僕をインサイダーに引き釣り込もうとしたメールには彼の宛先も載っていた。清水さんが死んだのは、それから一年以上経ってからだと思うが、中村氏は清水さんには昔からそのようなメールを送っていると言っていた。

 

 前にも書いたが、このメールで取引してもインサイダーにはならない。ただ、その先には確実に犯罪とフレーミングが待っている。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12196651529.html

 

 彼が自殺した時、僕は中国のスパイに拷問を受けている真っ最中だった。当時はCIAと日本の公安が背後にいるとは知らず、ずっと中国のスパイだけに狙われていると思っていた。その時は、ほとんど人に会わなかったが、中村氏は連絡を寄越してくるので会っていた。彼はその時点で、もうCIAの手伝いをしていた。ただし、僕がCIAアセットという存在に気付くのはまだ先のことであり、彼がどういう経緯でCIA側にいるのかは分からなかった。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12247433800.html

 

 中村氏はそのインサイダーメールの件で清水さんが自殺したのを知っていた。つまり、彼が自殺に追い込んだことを理解していた。

 

 ただ一方で、清水さんが自殺した背後に電波操作があるように感じている。何度も書いたようにあのメールだけでは犯罪になる可能性は低いが、その背後には何らかの違法取引をしている人たちがいる。彼が死んでしまうとそれ以上の捜査には及び腰になる。あるいは、それ以上の捜査をさせないために、自殺に追い込んだ可能性はある。電波操作であれば、このように不安の核心になるようなものがあれば、比較的すぐに自殺に追い込める。

 

 いずれにせよ、中村氏が嵌めたのだけは間違いない。