民主党を作った人たちは、あるいは、裏で日本の左翼化のために工作していた人たちは右の人たちを探していた。基本的に保守派と呼ばれる人たちが求められており、民主党というフォーマットを成功させるためには左翼ではない人たちが必要であった。

 

 それは90年代以降の現実の中で、最早、社会主義的主張が成り立たない状況だったからである。世界的に見て、当時の左翼勢力の成功のフォーマットはクリントンやブレアであり、彼らは左翼に支えられながらも、かなり中道から保守寄りの政策を実行していた。

 

 彼らは権力を維持するという意味で成功していただけでなく、実際の政策も機能しており、左翼が成功するためにはこのアウトリーチの伸ばし方だけが当時の唯一の方法であった。そのためにはほぼ全てのマルキスト的政策を捨てる必要があったが、それでも、この方法で政権を取れば、一部の極左的政策を実行できる可能性があった。

 

 日本でこのような状況を作るためには、左翼陣営に保守派の人材を引き入れる必要があった。また、その方向性を強引に推し進めるために、彼らは電波工作を利用していた。結局、今の民進党の幹部の中にも、このような工作過程によって、気付かないままに民主党に入ることになった人たちがいるはずである。

 

 とは言え、これは本質的にはもっと難しい問題であり、自分の場合でもそうだが、最早どこまでが工作の結果として行動を操作されたのか、どこからが自分の意思だったかの区別が全く付かなくなっている。

 

 それほどに電波工作によってうまく思考操作が行われている。特に、洗脳された内容が元々の自分の考え方からそれほど外れていなければ、その決断は自分自身だけで考えたように感じる。その場合、今から過去を振り返っても、自分の決断だとして納得はできるが、実際のところは諜報機関の工作によって自分の人生が大きく影響を受けている。

 

 そして、民主党に在籍することになった多くの保守政治家も同じような感覚を持っていると思う。

 

 民主党を作った人たちのこのような電波工作は絶対的に許容されないが、それと同時に、そこで電波操作を行っていた左翼過激派は保守派の人材を自らの革命を推し進めるために道具として使っていただけであった。そうしなければ、彼らは極左的すぎて一般的な支持を得られないからであるが、同時に、彼らは保守的な政策を受け入れる気もないため、折に触れて、そのような身内の政治家も工作で陥れていた。