自分が電波工作を受け始めたのは何十年前からであり、漆間巌はその工作に何十年も関わっている。そもそも、自分を工作対象者にする必要は本来的にはなかったものの、それでも自分が狙われ続けたのは、彼が出世し続けたからである。

 

 そして、その出世も普通ではなく、ライバルを電波工作で病院に送り、退職させた結果として彼は警察庁長官の地位まで登りつめた。

 

 彼が執拗に自分を狙い続けた根源的な理由は左翼活動家に落とそうとする工作にあると思う。それらの工作以前から無害化工作はあったかもしれないが、いずれにせよ、大学に入った時点から自分を左翼過激派に落とす工作が存在した。

 

それは自分が共産党員の息子であり、左翼過激派には最適な名前をしていたからだと思う。それ以外にも理由はあるかも知れないが、決定的な問題は自分が左翼過激派に落ちることがなく、また左翼ですらなかったことである。

 

 この工作に漆間巌が関わっており、それは単に敵となる左翼過激派の後継者が必要だったからではなく、彼の思想行動体系が左翼過激化していたからである。

 

 彼のプロファイルを振り返ると、彼は大学でロシア語を勉強している。彼はこの件に関して幾つかの説明をしているが、最新の説明によると彼が東大に入学した年に偶々ロシア語講座が作られ、好奇心だけで第二外国語として選択したそうである。

 

 しかし、そういうことは基本的に起きない。東大生が感情の赴くままに好奇心だけで第二外国語を選択することはない。そんな無意味なことが起こるはずがなく、東大生であることに反している。

 

 大体、1965年入学で左翼思想に興味がなければ、ロシア語の選択は絶対にあり得ない。そもそも、彼はロシア語を選択した理由を変遷させており、そこには隠さなければ何かがあったからである。もちろん、彼が言うように好奇心が昂じてその第二外国語を選択したことは嘘ではないだろうが、それだけが理由だというはずがない。

 

 自分には理解できない時代の話ではあるが、1960年代という枠組みの中では学生が左翼思想に興味を持つのは一般的だと思う。特に、東大法学部には左翼の先生が沢山いたため、学生が左翼思想に興味を持っていても不思議ではない。

 

 そして、左翼思想自体は犯罪でも何でもない。自分は共産党員の家で育ってきたが、そこで犯罪が行われていたことはない。問題は過激化にあって、左翼思想に問題があるわけではない。しかし、彼は左翼思想を持っていたことすら隠さなければならない理由があったのであり、それは彼が過激化したからである。

 

 つまり、彼は左翼過激派の後継者を作る工作を行っていただけでなく、北朝鮮を助ける政策にも関わっており、また、それは他の警察官僚や多くの政治家が倒されていく工作にまで繋がっていく。彼は左翼過激派シンパと言うよりは過激化した左翼そのものであり、警察庁長官という地位を電波工作やその他の工作で勝ち取った後も更に日本の左翼化の工作を進めていく。