当たり前であるが、よど号事件のハイジャック犯は偶々そこにいたのではない。それはいつものように工作の後に言い訳があったことからも自分は確信を持っているが、それだけでなく彼は出所後に自由な生活を送っていない。

 

 WIKIがどこまで正しいかは分からないが、彼は公安に囲まれて暮していたらしい。つまり、彼が新左翼と連絡を取り、彼が左翼過激派のアイコンとなること避けるために、公安が完全にカバーする形で暮していた。公安がそのような行動を取ることは理解でき、おそらく、それが真実だと思う。

 

 その彼が出所後すぐに大阪から京都まで来て、わざわざ貸し切りになっているバーの片隅で自由に飲めるはずがない。公安がその用意をしなければ、彼は京都にも来られず、そのバーにも行き着けない。

 

 つまり、公安は彼を他の人に会わせるためにこのバーに連れてきている。彼らがターゲットにした人間が自分だけかどうかは分からないが、少なくとも自分は彼らの監視リストに入っており、メインのターゲットの1人だったことは間違いない。

 

 彼らがどうしてハイジャック犯を連れてきたかは自分にとって謎である。最もあり得る説明は彼らが依然として自分を潜在的な左翼だと思っており、よど号犯であればアイドル的な人物と認識するはずであり、喜んで話をすると思ったのかもしれない。

 

 ただし、公安がどうしてこのような工作を行ったかは複雑な回答になる。基本的な答えは公安がコントロールする左翼過激派の仲間に自分を引き入れようとしたということである。この時点までに自分の周りに左翼過激派が入り込んでおり、依然として自分は彼らのターゲットの1人だったと思う。つまり、公安がおり、左翼過激派がおり、彼らが同時に自分を嵌める工作を担っていた。

 

 自分がハイジャック犯とほぼ話をせずに済んだのは、そこに新聞記者がいたからである。それもセットアップである。そういう話の流れであれば自然と自分の話の輪に加わると思ったのかも知れないが、自分は北朝鮮にも左翼過激派にもハイジャックにも全く興味がなく、基本的に関わりたくないため、それがチャンスだと思って逃げた。

 

 ただし、公安にとってはそれでも良かったのかも知れない。自分を左翼過激派に落として、その後に公安の犬に落とせるならベストかも知れないが、自分が潜在的なテロリストだという記録を作れれば、それだけでも彼らの工作は成功だったのかもしれない。

 

 自分がその場を離れると、あの新聞記者は見たことがないと自分に聞こえるように言った人たちがいた。自分はその記者が先輩だと思っていたが、そうではなく、実際は公安がその新聞記者とハイジャック犯と数人を事前に用意していた。そして、それができたのはこの新聞記者は見たことがないと言った人が全てに協力したからである。その中の1人は幽霊が見えると主張したのと同一人物である。

 

 ちなみに、この記者がどこの新聞社と名乗ったかも覚えている。ただし、嘘かも知れないので、社名は書かないことにする。本人がいるなら、名乗り上げて何があったか話すべきだと思う。それが良心であり、それが日本人のあるべき姿である。