ゴールデンウィークが終わり、自分は網走に戻ってきた。それはレンタカーの期限が来たからでもあったが、序でにもう一度、今後のプランを練り直そうと思った。

 

 電波操作はきつく続いていたが、そんなに時間が掛からずに終わるのではないかと、依然として淡い期待を抱いていた。特に理由はなかったが、これ以上の工作ができるとは思えず、この電波工作に耐えれば、それで全てが終わると思った。また、電波を通して工作者と戦っていたため、彼らを落とし続ければ、そのうち、敵は消えていくと思っていた。

 

 いろいろ考えた結果、もう少し、北海道を走ろうと思った。まだいろんなところを周り切れておらず、この車で走る生活と電波での対決をそのまま続けていこうと思った。

 

それに加えて、彼ら自身も、もうすぐ工作は止めると言っていた。実際には、彼らは自分を騙していただけであったが、電波操作でそのように信じさせられていることもあり、そのまま耐え抜けば未来があると感じるようになっていた。

 

 特に、6月末から7月初めに掛けては中央官庁の人事のシーズンであるため、その頃までには工作が終わるかも知れないと考えた。結局、公安で工作に関わっている人間がクビになれば、工作もおわると単純に思っていた。

 

 北海道を更に回り続けることに決めたものの、あまりにも体調がおかしくなっていたので、数日間は網走でゆっくりしようと決めた。今回の北海道の始点は網走であり、ゆっくりするには一番適していた。

 

 今後の方向性ややるべき事を決めると、そのうち無性にたばこが吸いたくなってきた。ここまでの半月ほどはたばこを吸っていなかったが、体がたばこを強烈に欲求した。中毒というのは強烈なものだなと思ったが、実際には、電波によってストレスを高められ、たばこを求める体の状態になっており、またたばこを吸い出した。

 

 それから数日後、ホテルの部屋で朝昼兼用のご飯を食べ、食後の一服をすると急に気分がおかしくなってきた。頭がクラクラし出し、咳が止まらなくなった。意識がだんだん遠のいていくのを感じつつ、咳が止まらないため、床に突っ伏してもがいていた。体が辛くてその姿勢になったものの、その状態だと更に咳がひどくなってきた。

 

 どうやら、胃も肺も不調になっているため、昼食で摂った水分が逆流し易いようだった。このままだと肺に水が溜まっていくような気がした。とは言え、意識は更に薄くなり、自分にはどうしようもなかった。

 

 そこで、何とか体を動かし、ベッドの背もたれにもたれるような姿勢に替えた。依然として咳は止まらないものの、こうすれば水分は逆流しないように思った。そして、数分後、自分はそのまま気を失った。

 

 

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