電波工作には対象者を道に迷わせる方法がある。それは単純な仕組みであり、集中を一瞬だけずらせば、人は簡単に道に迷う。

 

 例えば、本来の行き先が左に曲がる方向にある場合に、その曲がる交差点に差し掛かる直前から首を強制的に右に向かせれば、左折する場所に気付かず、簡単に間違った道を走り出す。

 

この工作は電波操作である必要もなく、物理的にも可能である。全く同じその場所に最初から集中を外すようなものを用意すれば、そこに目が行き、結果として、本来取るべき行動から逸脱することは頻繁にある。

 

 これが電波だと軽く気付かれないように視点をずらすこともできる。もちろん、その操作をするためにはそれなりの設備が必要になるが、特に難しい工作ではない。

 

また、この工作を行う際に、頭の中で会話を同時に行うと効果が更に高くなる。頭の中で会話を続けられると更に集中力を失い、どこをどう走っているかも完全に分からなくなる時がある。その状態を続けると、完全に道に迷い出す。

 

 これも、本質的には、普通の物理的な会話と変わらない。人間は同時に複数の対象に対して集中を分散するのは得意ではなく、会話があるだけでも、運転中の周りの事象は目に入らなくなることがある。電波工作もこの状態と基本的に変わらないが、電波の場合は工作者が対象者の状況に関わらず影響を与えられるため、より危険な形で集中力を奪うことができる。

 

 この場合は、結果として道に迷うだけではあったが、それでも、これによって更に体力が奪われた。すぐに着くと思っていても、ふとした瞬間に惑わされ道に迷ってしまう。電波操作が強くなってから、これが頻繁に起こるようになり、精神的な負担が増えただけでなく、運転している時間が長くなったため体力が奪われていった。

 

 当時ははっきりした目的地が常にあったのではなく、ただ走っていることも多かったので迷っても気にしないことがほとんどだったが、それでも一度迷い出すと北海道の山中に入ってしまうこともあり、元に戻るためだけでもかなりの時間が掛かることがあった。

 

 道に迷うのは現実に起きていることであったが、それがまた精神的な戸惑いも生み出していた。道に迷う度に自分が操作されている感覚が更に強まり、そもそも、自分が何をしているのかも分からないようになっていた。

 

 

ご一緒に、ご覧ください。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12159386027.html