3月に入り、生まれて初めてホワイトアウトを見た。その2013年3月2日はスキー場まで行き、ギアを借りて今シーズンの初滑りをしようと思っていたが、借りる前に今日は猛吹雪になると警告された。あと数時間で吹雪が始まるらしく、すぐに帰った方が良いと言われた。

 

どんなレベルの現象が起こるかは想像できなかったが、もう少しするとバスも止まると言われた。それほど街から離れたスキー場ではなく、折角来たので少しでも滑りたかったが、吹雪が全く想像できなかったので諦めて帰ることにした。

 

それからすぐに風が強くなり出し、自分がホテルに着く頃には街が舞う雪に覆われて、真っ白になりだした。それは昼過ぎから始まり、夜まで続いていた。ホテルのロビーの大きなガラス越しにその光景を見ていてが、明かりに照らされた横殴りの雪が流れていた。街中でも視界は数メートル程度にまで落ちており、車が走れる状況ではほとんどなかった。

 

一日中氷点下が続き、道に積もった雪が融ける時間がないと雪は降った時のままの形で積もる。そのような環境の中で春が近づき、猛烈な南風が吹くとホワイトアウトが起こる。暖かい南風が吹く頃まで寒さが続く地域は日本でも限られており、道東はその条件に当てはまるところだった。

 

その後に、自分も車を運転している間に何度か軽い吹雪は経験した。畑に積もったが雪が結晶のまま残っており、それが強い風に煽られると急に前が見えなくなる。そのような場所では道路の脇に風雪除けがあるが、それでも何も見えなくなる。数メートル前にいる車さえ急に見えなくなり、普通に車は運転できない。それが猛吹雪になると全体がそのような状態になるため、車は止めるしかない。

 

そのホワイトアウトはその数年来で最も激しいもので何人かの人が亡くなった。その中に、警察に動員された人がいるのではないかと疑っており、それは当時においても疑問だった。

 

警察はガスライティングに子供を利用するようになっており、それは北海道でも変わらなかった。実際にスキー場には沢山の子供だけがいたが、その日は土曜日であり、それが普通なのかと思っていた。

 

しかし、自分がスキー場を離れてホテルに着くまでには雪は強くなり出しており、それから少しすると車が運転できる状況ではなくなった。もちろん、自分のような外から来た人間以外は全員その日が猛吹雪になるのを知っており、それまでに外出を済ませる必要があることも理解していた。

 

実際にホワイトアウトに巻き込まれると、車を止めてその場に留まるしかないが、雪が積もってマフラーが埋まると排ガスが車内に漏れてくる。そうなると一酸化酸素中毒で死ぬため、それを避けるためにエンジンを切るしかない。しかし、エンジンを切れば暖房を利用できる時間が短くなり、今度は凍死する可能性が高まる。

 

その結果として、ホワイトアウトになると死ぬ人が出る。マフラー付近の雪よけを頻繁に行えば一酸化炭素中毒の可能性は低下するが、雪だまりに嵌ってしまうと、そのうち車のドアが開けられなくなり、翌朝になって、その雪の下で凍死か一酸化炭素中毒で亡くなって発見される場合がある。そのため、普通はそのようになる前に家に帰らなければならないが、自分は帰れそうになかった人たちを見ており、その一部は警察が動員したはずである。