犯罪を実際に起こせば、諜報機関や司法機関にいずれは落ちる。その際に、彼らが常用する方法がグッドコップとバッドコップである。

 

諜報機関は、基本的に、複数人で工作を行う。そして、対象者と直接的に話す必要がある際に、誰かがグッドコップを演じ、誰かがバッドコップを演じることになる。複数人いる限りは必ずこの構図を作り上げる。全員がバッドコップで暴れるよりも、このやり方の方が効率的だからである。

 

この方法はグレーゾーンにある事象に関しても利用される。つまり、犯罪とは言えないようなことでも、この方法を使って対象者を落とす。あるいは、犯罪がなくても、この方法によって自白を強要し、犯罪を作り上げることもある。

 

スパイがこの手法を利用する場合は目標がアセット化にあるため、必ずしも犯罪に関してこの方法論が採られるとは限らず、より幅広く相手の精神を動揺させて、対象者をスパイの統制下に置くために利用される。

 

この工作におけるバッドコップの役割は対象者を物理的に精神的に脅し、対象者を落とすことである。相手によっては脅しだけで屈する場合があり、バッドコップは徹底的に対象者をたたき続ける。

 

それでも落ちない対象者はおり、そこでグッドコップが登場する。グッドコップはバッドコップの非倫理的な行為や違法行為を責め、対象者の側に立つ。その結果として、対象者の信頼を得ることを目指す。信頼を得られれば、それを梃子に対象者を落とす。

 

ワンラウンドだけで落ちなかったとしても、このグッドコップとバッドコップを繰り返し続ければ、いずれかの段階でどちらかに落ちる可能性が高い。それは、その方法論が変わる度に精神が違う方向にぶれるからであり、精神が動揺し、より落ち易くなる。

 

このグッドコップとバッドコップはシステムに過ぎず、そのエージェントの本質的な人間性とは全く関係ない。もちろん、個性に合わせてグッドコップとバッドコップの役割を分担させるかもしれないが、重要なことはこのシステムを方法論として運用することである。

 

また、この方法論は対象者を確保していない状況でも適用できる。対象者の人間関係に侵入し、その中でグッドコップとバッドコップを演じさせれば、どちらかが対象者の行動を制御する可能性がある。

 

 

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