スパイが一般的に使っていた方法論の1つにガスライティングがある。それは嫌がらせではあるが、嫌がらせが目的ではなく、相手を精神的に追い込むことが目的である。それは相手を落とすためであり、諜報機関のアセットとして対象者を確保することが最終目標である。ただし、結果として、社会的か物理的に抹殺されても構わないと思っているはずである。

 

 この方法を利用する際、スパイは自らがその工作に参加すると言うよりも普通の人を利用することが多い。それはその国の経済レベルとガスライティングの内容にもよるが、東南アジアでは1人1ドルでも出すと単純な工作なら頼めるという話を聞いた。例えば、5人を集めて歩道を占拠させ、自分がそこを通る際に精神的に圧迫させるようなことであれば簡単にできた。それがもし1人1ドルで良ければ、100ドルもあればもっと大きなガスライティングができる。

 

 それを避けるために、自分は最初から首都に行くのを避けていた。そこに行けば、CIAのアセット網や探偵のネットワークが組織されており、簡単に工作が行える。そこで地方の大きな都市から入ったが、そこでは工作はより困難になるものの、似たようなことはできた。

 

そして、更に小さな街に行くと今度は言葉の問題が大きくなり、現地の人の調達が難しくなる。工作の大きな障壁になるものがないため、ガスライティング自体は簡単にできるものの、スパイが自らで工作しなければならない局面が増えた。この中間にあるのは観光地で、そこであれば言葉の問題も緩和され、そもそも対外国人用のアセット網が整っているため、より深い工作が行えた。

 

 ガスライティングが行われる際において、それぞれの人が求められることは大したことではなく、その人たちは大きな罪悪感を感じていないと思う。一方で、それを受ける被害者は多くの圧迫を感じるため、かなり精神的に影響が出る。日本においては普通の人がガスライティングをすることはなく、警察や探偵や半グレが行っていたが、この後に日本に戻ると警察や探偵がガスライティングのやり方を東南アジアで学習し、それを日本でも採用するようになった。つまり、お金を少し渡して、普通の人が工作に参加するようになった。

 

 東南アジアではそれ以外にも旅行に来ている外国人を使うこともあった。どのような仕組みになっているかは知らないが、彼らに直接的に脅されることが何度かあった。ただ、物理的に脅せないことを表現すると、彼らはほぼ何もできなくなった。その結果として、彼らが何をやっているのか正確には理解していないのがすぐに分かり、スパイではなく、彼らが駄賃で利用されていることも分かった。

 

 そのようなことは空港でもあり、空港のセキュリティを行っている職員に何かを買ってくるように求められたことがあった。それは飛行機に乗る前であり、スパイは一般的に腐敗があると見せるつもりだったのだと思う。相手は悲しそうな顔をしており、スパイが要求すればどんなことでもできることを知った。そのまま気にせず、無視をして通り過ぎると何も起こらず、そのまま飛行機に乗った。

 

 

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