結局、仕事という意味ではシンガポールで空いているポジションはなかった。ただ、空きができれば教えるといろんな人が言っており、時間が経てばそのうち仕事に戻れるだろうと思っていた。この時点では、まだ自分の未来に対して楽観していた。

 

問題はここからどうするかであった。仕事の当てがないままシンガポールに行っても、結局、何の成果も得られないまま終わってしまう。と言うことは、このスパイに囲まれた状況に決着を付け、その後にシンガポールに行くという結論になるが、このまま香港に留まれるとは思えなかった。

 

いつ命を狙われるかは分からず、また、現実的に数多くのスパイに囲まれて暮しており、何が起きるかは全く予想できなかった。その上、拷問も依然として続いており、ずっとそこにいると精神的に倒れてしまうと思っていた。何らかの方策を考えて、その状況から脱却する必要があった。

 

 ただし、次のステップは全てのミーティングが終わってから考えようと思っていた。特に最後に残っていたのはスパイが何人かいるミーティングであり、彼らはそれをタイムリミットと考えているようであり、それまでに自分をアセット化しようと狙っていた。一方で、自分にはそんな気は全くなく、とりあえず、そこを切り抜けて、次に方向性を見出そうと考えていた。

 

とは言え、世の中はそんなに簡単にはできていなかった。ライオンさんであるスパイはやりたい放題できると信じており、その中では自分の意思を通せるはずがなく、更に拷問がきつくなった。そして、ほぼ一日中、意識が混濁した中で暮すようになり始めた。それは拷問の結果として睡眠が不足してきたからであるが、同時に、薬物も入れられていた。ほぼその一年前に経験していたような生活がまた戻ってきた。

 

ミーティングがある前日からは症状が改善されたが、それ以外はほぼ意識が正常ではなかった。認識がおかしくなっているだけでなく、ほぼ常に精神的に追い込まれている感じがした。つまり、電波操作によって不安感を増殖されていた可能性が高い。結局、彼らはどんな手段を使ってでも、自分を落とそうとしていた。

 

 

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