洗脳は思想や嗜好のレベルだけでなく、実際の犯罪行動へとも繋がる。単線的な痛みや感情の操作から思考操作を通り、電波操作は更に複雑な影響も与えられる。そこまでの制御を電波で行うのは単純な作業ではないが、不可能な作業でもない。問題はどこまでコントロールできるかという点にある。

 

当然ではあるが、あからさまな犯罪をさせることは容易ではない。法の支配が行き届いている限りは、人はそれほどあからさまに犯罪行為を行おうとしない。例えば、人に殺人をさせるのは容易ではない。電波でなくても、人を洗脳して殺人を実行させるのは容易ではない。また、人が洗脳できたとしても、殺人を実行できるまでの洗脳のレベルは高い。

 

殺人を起こさせるために必要なことは、まず、対象者の攻撃性を高めることである。これは従来の洗脳よりも電波の得意とするところであり、電波操作は攻撃性の感情を直接的にコントロールできる。

 

ただし、この攻撃性は一般的に理性によって制御されている。攻撃性は小脳にあるが、前頭葉や大脳皮質はその攻撃性が実際に実行されるのを妨げている。それは人間が社会を築く上で必要な作用である。

 

それでも攻撃性が高まりすぎると、それを発散する必要が出てくる。原始的にはそれはそのまま攻撃になるが、理性の制御によってその攻撃性はストレス源への直接的な行動になるとは限らない。まずは周りの無機質なものの破壊から始まり、有機的な存在の虐待に繋がれば、最終的には殺人への道は開けるかもしれない。ただし、攻撃性が自己に向かう感性や理性を持っている人の場合は、自傷行為へと進み、他人を攻撃しない。そして、多くの人の場合、その攻撃性が外部に放出されない。

 

この状況を打開して他者への攻撃へと向かわせるためには、前頭葉と大脳皮質を抑えて、理性的な判断ができない状態にする必要がある。その場合、攻撃性が制御されず、突発的に相手に対する攻撃を始め、傷害事件へと展開する可能性がある。それでも、そこから殺人まではまだ距離が遠い。

 

もともと性質的に他者への攻撃を何とも思っていなければ、突発的な感情が殺人へと転嫁されることはある。それはサイコパスに見られる通りである。しかし、それは理性の制御以上のものであり、エンパシーの欠如や、その他の別の症状を伴っているはずである。つまり、理性を抑えて攻撃性を高めてもそのようにはならない。

 

このような脳の状態を生み出すためには、殺人がその人の理性や倫理の中で正当化される必要がある。そのためには、まず、殺人の対象者をはっきり確定させる必要がある。この攻撃対象が社会一般だとかなりの思想操作が必要になる。

 

思想操作の上で最も犯罪を起こさせ易い方法は、電波によって声を送り、それを神の声とすることである。それを信じてしまえば、かなりの行動まで制御できる。ただし、神の声を信じず、それが病気だと認識する人の方が多数だと思う。また、神を演じるのはかなりの知性レベルが要求されるため、神だと認識されるのであれば、かなり優秀な工作員の可能性がある。通常は神になれないために、聖霊や幽霊になる。

 

これでもまだ殺人にまで至らない可能性が十分にある。それは殺人が単純な結果として発生するのではなく、一定の準備の結果として起こるからである。もちろん、電波によって突発的な殺人を起こさせられ、その場合は感情のコントロールと外部的なマニピュレーションによって達成される。

 

しかし、それで殺人を起こす人は全体の人口からすると限られており、それ以外の場合はもっと時間を掛けて、殺人の準備をさせる必要がある。そこには犯罪被害者の選定だけでなく、凶器の用意、殺人の場所、日程等が必要になる。つまり、感情だけでなく、感情以外の思考を電波で送り、ゆっくりとマニピュレーションする必要がある。

 

それに加えて、殺人という行為を正当化させる必要がある。普通の人ならば、それは理性的な感覚の結果ではなく、感情の結果である可能性が高い。つまり、殺人をするという感情を正当化させる必要がある。ただし、法的な観念が制御になっている場合は、その観念を取り払うためにもっと時間が必要になる。

 

ここまでの洗脳とマニピュレーションを行うと、症状的には一つの現れが存在する。このような洗脳状態下では、本質的にその人は精神的に病んでいるように見える。あるいは、実際に電波の結果として精神が病んでいる。そのような状態で殺人に至る計画は立てられない。被害者が殺人者の中で合理的に選定されたとしても、凶器の準備等はできない。精神が病んでいるために、全てを合理的に判断できる状態にはなく、行動に結びつく具体的なプロセスが考えられなくなっている。

 

つまり、非合理的な決定しかできない精神状態にありつつも、実際の殺人が極めて合理的に遂行されていれば、それは電波で制御されている可能性がある。これが実際に起こる頻度は高くはないが、実際に日本で起こっている殺人の中の一部は電波によって制御されている。

 

また、性質的に他者に対して傷害を加えることに抵抗のない人であれば、電波によってより容易に操作できる。その場合はここまで書いたマニピュレーションの半分ほどで特定の被害者に対する殺人を引き起こせる。また、それが殺人ではなく、より軽い犯罪であれば、もっと精神的なハードルが下がり、より少ないマニピュレーションで犯罪を起こせる場合もある

 

これらの工作は全て電波で行えるが、ほとんどの場合、物理的なマニピュレーションを伴っている。その場合、理性と精神病の不整合以上の痕跡が残っており、その痕跡によって電波が利用された可能性を探知できる。とは言え、電波は目に見えず、証拠が残りにくいため、そのマニピュレーションを立証するのは難しい。

 

 

ご一緒に、是非

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