これまでのところ、TPPの論点を考えてきましたが、全体観としてどう捉えたら良いのかを考えてみたいと思います。
まずですが、TPP自体はそもそも存在している条約なので、一から作り上げる条約と比べると、極めて良否の判断が容易だと思います。また、それぞれの国が個別の例外条件を入れることが出来るので、相互の承認がいるにしても、交渉のし易いものだと思います。
この条約はこれから拡大されていくことになるのかもしれませんが、現状は4カ国だけです。それはニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4カ国になります。冷静に考えてみると、日本はシンガポール、チリ、ブルネイとはEPAを結んでおり、もしこの4カ国だけが相手なのであれば、TPPに参加する意義はないと思います。
そして、日本のEPA相手先はほぼ環太平洋諸国であり、TPPの射程はその国々と被ります。その意味でも、TPPに大きな意味があるわけではないです。
では、どうなれば、日本はTPPに参加する意義が出るかというと、アメリカがTPPに批准するときだけです。韓国がTPPに参加すると、日本が参加する意義も若干あるかもしれませんが、アメリカがどうするかほど大きなものではないです。
もちろん、中国が参加すると、日本がTPPに参加する意義は大きいと思いますが、中国は絶対TPPに参加しません。ほぼ不可能です。もちろん、アメリカが参加するかも良く分かりません。アメリカにとっては、日本よりも条件が厳しすぎるような気がします。
この論考の中で、輸出促進のための補助金は認められていないという話を書きましたが、アメリカの農業はほぼ補助金で成り立っており、なおかつ輸出も大きな意味を占めているので、アメリカはTPPに参加できないのではと思ってしまいます。あるいは、自動車に関しても、国内調達比率の問題がありますが、これも自由競争を阻害する要因になります。また、より容易にビジネス用のVISAを出すとも思えません。その他諸々要因がありますが、アメリカはこの条件を呑めない様な気がします。特に、日本が参加するという条件なら、アメリカは特に参加できないと思います。
話は戻りますが、アメリカが参加しないなら、TPPに参加することは何の意味も持ちません。ハッキリしていることは、日本にとってメリットがあり、アメリカにとってメリットがないということだと思います。
そもそもTPPは自由貿易の思想に基づいており、その思想自体には大変共鳴するのですが、現状のEPAの相手国とTPPの批准国はほぼ被ることを考えると、TPPのメリット・デメリットはしっかり考えた方が良いような気がします。そして、最大のメリットはアメリカのマーケットに今以上に自由にアクセスできることなので、それが達成されないのであれば、TPPはどちらでも良いと思います。そして、このままEPAの交渉を続ける方が論理的に正しい結論だと思います。
結論としては、アメリカがTPPに参加するなら、日本はTPPに参加し、アメリカが参加しないなら、これまで通りEPA/FTAの交渉を続けた方が良いと思います。これがいろいろ考えた結論であり、TPPありきの議論は確かにやめた方が良いかもしれませんね。
ここまでが論考ですが、途中で触れたように、TPPに参加すると日本は農業政策の変更を迫られます。そして、それは今回の被災地に大きな影響を及ぼします。農業政策自体は変更すべきだと思いますが、TPPとリンクした形の議論は受け入れられるものではないので、TPP議論に参加しないと早く表明した方が良いと思います。
まずですが、TPP自体はそもそも存在している条約なので、一から作り上げる条約と比べると、極めて良否の判断が容易だと思います。また、それぞれの国が個別の例外条件を入れることが出来るので、相互の承認がいるにしても、交渉のし易いものだと思います。
この条約はこれから拡大されていくことになるのかもしれませんが、現状は4カ国だけです。それはニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4カ国になります。冷静に考えてみると、日本はシンガポール、チリ、ブルネイとはEPAを結んでおり、もしこの4カ国だけが相手なのであれば、TPPに参加する意義はないと思います。
そして、日本のEPA相手先はほぼ環太平洋諸国であり、TPPの射程はその国々と被ります。その意味でも、TPPに大きな意味があるわけではないです。
では、どうなれば、日本はTPPに参加する意義が出るかというと、アメリカがTPPに批准するときだけです。韓国がTPPに参加すると、日本が参加する意義も若干あるかもしれませんが、アメリカがどうするかほど大きなものではないです。
もちろん、中国が参加すると、日本がTPPに参加する意義は大きいと思いますが、中国は絶対TPPに参加しません。ほぼ不可能です。もちろん、アメリカが参加するかも良く分かりません。アメリカにとっては、日本よりも条件が厳しすぎるような気がします。
この論考の中で、輸出促進のための補助金は認められていないという話を書きましたが、アメリカの農業はほぼ補助金で成り立っており、なおかつ輸出も大きな意味を占めているので、アメリカはTPPに参加できないのではと思ってしまいます。あるいは、自動車に関しても、国内調達比率の問題がありますが、これも自由競争を阻害する要因になります。また、より容易にビジネス用のVISAを出すとも思えません。その他諸々要因がありますが、アメリカはこの条件を呑めない様な気がします。特に、日本が参加するという条件なら、アメリカは特に参加できないと思います。
話は戻りますが、アメリカが参加しないなら、TPPに参加することは何の意味も持ちません。ハッキリしていることは、日本にとってメリットがあり、アメリカにとってメリットがないということだと思います。
そもそもTPPは自由貿易の思想に基づいており、その思想自体には大変共鳴するのですが、現状のEPAの相手国とTPPの批准国はほぼ被ることを考えると、TPPのメリット・デメリットはしっかり考えた方が良いような気がします。そして、最大のメリットはアメリカのマーケットに今以上に自由にアクセスできることなので、それが達成されないのであれば、TPPはどちらでも良いと思います。そして、このままEPAの交渉を続ける方が論理的に正しい結論だと思います。
結論としては、アメリカがTPPに参加するなら、日本はTPPに参加し、アメリカが参加しないなら、これまで通りEPA/FTAの交渉を続けた方が良いと思います。これがいろいろ考えた結論であり、TPPありきの議論は確かにやめた方が良いかもしれませんね。
ここまでが論考ですが、途中で触れたように、TPPに参加すると日本は農業政策の変更を迫られます。そして、それは今回の被災地に大きな影響を及ぼします。農業政策自体は変更すべきだと思いますが、TPPとリンクした形の議論は受け入れられるものではないので、TPP議論に参加しないと早く表明した方が良いと思います。