新しい中国大使として赴任する丹羽さんが記者会見をして、かなり大上段に構えた発言をしたみたいです。



「(中国との)利害の衝突はあるが、言うべきことは言う」と述べ、中国要人に対して日本の「国益」にかかわる懸案に毅然(きぜん)とした姿勢で臨む方針を明らかにした。(時事記事から引用)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100726-00000069-jij-pol



まぁ、当たり前といえば当たり前ですが。でも丹羽さんがわざわざこう言ったということは、今まではそうではなかったと思ってるんでしょうね。もちろん、今は就任前の話なので、ここから先にどういう振る舞いをするかが大切で、それによってこの人事が良かったかどうかが判断されるんでしょうね。



これで日本と中国の正常な関係の出だしになればいいですね。不思議な話ですが、ある意味、日本が中国を対等な国とみなしたということなんでしょう。ここ150年ほどは歴史的には逆説的な関係がありましたが、それ以前にしても、日本が中国への朝貢外交を受け入れることはほとんどなく、小野妹子以降、かなり伝統的に対等な関係を求めているわけで、日本と中国の通常時の関係に戻るということになればいいですね。