アメリカの金融規制の大枠が決まりました。
まだ、個別の具体的な内容に関しては、監督機関が細目を決定すると思うので、これからもっとハッキリとどんな影響が出てくるかわかるようになるでしょう。
そんな中で、ロイターの記事が内容を一番まとめていたので、貼り付けておきます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100716-00000257-reu-bus_all
何点か規制内容が載っていますが、マクロ経済に影響を及ぼす可能性があるのは、スワップ部門の分離、秩序ある清算、銀行資本の3点でしょう。
まずスワップ部門ですが、法の趣旨としては、大きな損害を与える可能性のある店頭デリバティブの一部を銀行本体から切り離し、更に、通常時もよりコントロールできるように清算機関を通してトランズアクションをするという仕組みになります。
その上で、エンドユーザーは今まで通りです、ということですが、煩雑さが増すことによって、手数料や仕組みに影響が出て、取引量が減少するということはあるでしょう。つまり、経済全体としてレバレッジが下がる要因の一つにはなり得ます。そもそも政府の意図はそこにあるので、政策の方向性とは整合性がありますが。レバレッジが下がると、リスクは下がりますが、もちろん付加価値の絶対量も下がるので、経済的にはマイナスです。
どれくらいのインパクトというのは難しいですが、取引量が減るのであれば、経済全体に対してマイナスであるのは間違いです。ただし、銀行も利益を上げる方向で行動すると思われるので、規制を迂回するような方向でものごとは解決されるでしょう。そうなると、インパクトは短期的なものになるかもしれません。これに加えて、規制によってシステムが歪むと、通常以上にリスクが上がる可能性があります。
例えばの話ですが、日本のバブルの際に銀行に貸付規制をして、それが住専を通した融資の増大をもたらし、結果として、不動産融資がよりリスク管理されていない状態に追い込まれて、問題の拡大につながっています。つまり、規制によってシステムが歪むと、通常以上にリスクが上がる可能性があるということですね。
どうなっていくのかは分かりませんが、どのように商品が発展していくのか注視していた方がいいんでしょうね。
レバレッジの低下という意味では、銀行資本の規制は同じ意味を持っています。これも本質的には経済にマイナスです。ただし、これも数年間の猶予期間があるので、すぐに影響が出るということはないです。
秩序ある清算というのは、丁度、この二つの話の裏にあるものですね。こういうレバレッジを低下する政策を取ったとしても、大手の金融機関がつぶれるということはあるので、その際には、今まで通り、FRBが接収するということになるんだと思いますが、その上で、清算をする際に、他の金融機関からお金を取りやすくして、政府の支出を抑えようということだと思います。
これもその局面になってみないと、ホントの影響は分からないと思います。ただ政府が機動的にお金を出せない仕組みにしてしまうと、2008年9月のような金融破たんには対応できないので、どうなっていくのか注目する必要があります。
いずれにせよ、アメリカは規制強化の第一歩を踏み出して、これがアメリカ最大の産業である金融業を圧迫するのだけは間違いないです。それが正しかったのか正しくなかったのかは、10年20年のタームで判断されるものなので、今すぐ即断するものではないと思います。ただ、アメリカの金融機関の一人勝ち状況は終焉を迎えるのかもしれないですね。
まだ、個別の具体的な内容に関しては、監督機関が細目を決定すると思うので、これからもっとハッキリとどんな影響が出てくるかわかるようになるでしょう。
そんな中で、ロイターの記事が内容を一番まとめていたので、貼り付けておきます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100716-00000257-reu-bus_all
何点か規制内容が載っていますが、マクロ経済に影響を及ぼす可能性があるのは、スワップ部門の分離、秩序ある清算、銀行資本の3点でしょう。
まずスワップ部門ですが、法の趣旨としては、大きな損害を与える可能性のある店頭デリバティブの一部を銀行本体から切り離し、更に、通常時もよりコントロールできるように清算機関を通してトランズアクションをするという仕組みになります。
その上で、エンドユーザーは今まで通りです、ということですが、煩雑さが増すことによって、手数料や仕組みに影響が出て、取引量が減少するということはあるでしょう。つまり、経済全体としてレバレッジが下がる要因の一つにはなり得ます。そもそも政府の意図はそこにあるので、政策の方向性とは整合性がありますが。レバレッジが下がると、リスクは下がりますが、もちろん付加価値の絶対量も下がるので、経済的にはマイナスです。
どれくらいのインパクトというのは難しいですが、取引量が減るのであれば、経済全体に対してマイナスであるのは間違いです。ただし、銀行も利益を上げる方向で行動すると思われるので、規制を迂回するような方向でものごとは解決されるでしょう。そうなると、インパクトは短期的なものになるかもしれません。これに加えて、規制によってシステムが歪むと、通常以上にリスクが上がる可能性があります。
例えばの話ですが、日本のバブルの際に銀行に貸付規制をして、それが住専を通した融資の増大をもたらし、結果として、不動産融資がよりリスク管理されていない状態に追い込まれて、問題の拡大につながっています。つまり、規制によってシステムが歪むと、通常以上にリスクが上がる可能性があるということですね。
どうなっていくのかは分かりませんが、どのように商品が発展していくのか注視していた方がいいんでしょうね。
レバレッジの低下という意味では、銀行資本の規制は同じ意味を持っています。これも本質的には経済にマイナスです。ただし、これも数年間の猶予期間があるので、すぐに影響が出るということはないです。
秩序ある清算というのは、丁度、この二つの話の裏にあるものですね。こういうレバレッジを低下する政策を取ったとしても、大手の金融機関がつぶれるということはあるので、その際には、今まで通り、FRBが接収するということになるんだと思いますが、その上で、清算をする際に、他の金融機関からお金を取りやすくして、政府の支出を抑えようということだと思います。
これもその局面になってみないと、ホントの影響は分からないと思います。ただ政府が機動的にお金を出せない仕組みにしてしまうと、2008年9月のような金融破たんには対応できないので、どうなっていくのか注目する必要があります。
いずれにせよ、アメリカは規制強化の第一歩を踏み出して、これがアメリカ最大の産業である金融業を圧迫するのだけは間違いないです。それが正しかったのか正しくなかったのかは、10年20年のタームで判断されるものなので、今すぐ即断するものではないと思います。ただ、アメリカの金融機関の一人勝ち状況は終焉を迎えるのかもしれないですね。