菅さんって何であと二日の我慢が出来なかったんでしょうか?



菅さん曰く、参院選で与党が過半数割れしそうな情勢について
「すぐにでも消費税を引き上げるのではないかと受け止められたことも原因と思う」
(リンク先の産経記事引用)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100709-00000632-san-pol



たぶんね、そういうことではないと思いますよ。菅さんが首相に就任して、その後に支持率が落ちていくのは普通の話で、特に国会でまともに議論しなかったし、何もまだ決定してないんだから、そもそも支持率を維持できると思っていたほうがおかしい。



ただ、一ヶ月あると10%くらい落ちるだろうと思ってたけど、限りなく20%に近いレベルで落ちてるのは、消費税の話のせいでしょうね。



それは増税するからということではないと思いますよ。消費税を引き上げることが支持率の低下につながるというのは論理的にはおかしい。だって、民主党が過半数を取れないとしたら、自民党に一人区で負けるからであって、それ以上のものではないわけでしょ。でも、自民党は消費税の引き上げを訴えているんですね。じゃあ、消費税増税で支持者が逃げたという論理は明らかにおかしい。



消費税10%が悪かったんじゃなくて、少ない準備で消費税増税を唱えたため、党内で混乱をきたしたことと、菅さんの消費税に対する発言が微妙に変化し続けたことが、有権者に不安感を抱かせたんでしょうね。



それで選挙日前々日に、消費税のコメントをするわけですが、



「どういう形でですね、この選挙戦、最後まで戦いきるかということで、今、私頭がいっぱいなんですけれども、多少、ちょっとあそこ(遊説)でも話をしましたように、私が消費税のことに触れたことが、なにかすぐにもですね、すぐにでも消費税を引き上げるんではないかという、もしかしたらそういうふうな心配につながったところがあったのかなあと。そうではなくて、財政破綻(はたん)を防ぐためには、今からしっかりと、そういった消費税だけではなくてですね、他の税制を含めた議論を超党派で議論を始めようじゃないかと、こういうことを申し上げたわけですが、そのことがやや、それを超えて受け止められたことも一つの、なんて言うのでしょうか、原因になってるのかなと思ってます」(菅さん発言)


「その意味で、そうではないんだと。あくまで議論を始めていって、そうした方向性が定まればですね、必ず衆議院選挙を経るんだと。まあ、逆に言えば、次の衆院選前に一方的にですね、消費税を上げるということは全く考えていない。そんなことはやらないということを、改めてお約束をしているわけです。そのことは決して今言い出したことではなくて、最初の6月17日の時にも、そのことは申し上げてきたんですが、改めてそのことを申し上げて、そうした、もし誤解があったとしたら、その誤解を解消するように全力を挙げたいと、こう思っています」(菅さん発言・産経記事から引用)



ちょっと何を言ってるのか分かりにくい文章ですが、要点としては、消費税の引き上げがすぐに実施されると誤解されたところに問題があって、そういうことはなく、次の衆院選で消費税をテーマにすると言ってるんでしょう。



確かに、菅さんはもともとそう言ってるし、発言がぶれたとは思わないですが、この発言の微妙なふらつきが選挙結果に影響を及ぼすと思いますよ。この発言をどういう形でマスコミが報道するかにはよりますが、傍目には後退したように見えます。



何が起こるかというと、消費税増税に賛成する人は弱い総理だなと思うし、反対する人にとっても、いずれ増税されるということだと思うので、誰にとってもメリットはない発言ですよね。



あと二日我慢すれば良かったのに。これで、もう一段落ちたかもしれない。