CCTVをずっとつけてたら突然勇ましい音楽が鳴り出して、何かと考えてみたら、さっきから中国の全人代が始まってました。で、確認のために、別の部屋にあるテレビを見に行ったら、温家宝が喋ってました。

まだ中国語の理解に問題があるので、何を喋っているのか正確には分からないのが残念です。ただ特に新しいことはないのでしょう。彼は開幕のスピーチをした後に記者会見をするので、その時にポイントが分かるでしょう。ちなみに、記者会見と言っても、予定調和の記者会見なので、喧々諤々の議論になることはないですが。

いろいろ調べてみましたが、どうも面白そうな内容はなさそうですね。農村と都市の格差是正が重要なテーマの一つで、それ自体は大事なのかもしれないけれど、何か対外的にインパクトを与えるものではないような気がします。少なくとも今すぐには。今回はつつがなく全人代を終えたいんだろうなと言う気がします。

今年は第11五カ年計画の3年目なので、丁度折り返し地点です。2013年には新しい五ヵ年計画がスタートして、そのときには現体制は交代します。ということは、2012年秋の共産党大会では次の体制が決まると言うことでしょう。あと2年ちょっと。ホントに習近平がなるんでしょうかね。一番近いのは間違いないけど、李克強でもおかしくない気がします。今の中央委員会は共産党青年団の人たちがマジョリティを取っているので、その一派ではない習近平が素直に政権を取るとは思いにくいです。もし習近平が政権を取らないんだったら、去年12月の日本での大騒ぎはなんだったんでしょうね。

習近平は前回の共産党大会で軍事委員会の副主席になれなかったので、政権を取れないと焦っているのでしょう。それで12月の日本に行く機会を使って、天皇陛下に会おうとしたのでしょう。つまり中国政府が言った話ではないのでしょう。だから、あれだけ面子を気にする国なのに、面会の要請が遅れたということでしょう。なぜその機会を使おうとしたかというと、今の主席は副主席の時に、天皇陛下に会っているからです。つまり、習近平は自分の力を誇示するために面会を利用したということです。

これに乗った日本の政治家は安っぽかったのか、考えが至らなかったのでしょう。与党の幹事長は前者で、大勲位は後者だと思います。
習近平が今年の秋に軍事委員会の副主席になれなかったとしたら、李克強がトップになる可能性は高いと思います。彼は民衆に好かれていて、優秀そうなので、国家が安定して、日本にとってはプラスのような気がします。