日本の政治には与謝野馨みたいな人がいっぱい必要なんでしょうね。与謝野さんが自民党執行部の刷新を求めているという話が出てきて、その前提には谷垣さんが野党の党首としては弱腰なことがあるみたいです。与謝野さんは谷垣さんに党首討論中に鳩山さんの辞任を求めるように助言したらしいですが、物議を醸す発言をせずに討論を終えたことが不満のようです。

 与謝野さんが国会質問をしたときと合わせて、今回のことを考えると、与謝野さんは鳩山首相がよっぽど使い物にならないと思ってるんでしょうね。自民党は選挙に負けたので民主党が政権を取るのは仕方がないが、あの首相はダメだと。それから民主党のばらまき戦略は国をダメにすると思っているんでしょう。だから、野党である自民党の党首は日本の憂いをなくすために、少なくとも鳩山さんを首相から降ろすべきだと思っているんでしょう。

 と思って少し調べてみたら、与謝野さんの最近の論評を発見しました。
http://www.yosano.gr.jp/article/rekishitsu201003.html

 彼の主張は、日本は「恵まれて豊かになった国」ではなくて、「努力して豊かになった国」で、方向性を間違うとこの豊かさが消えてしまうかもしれない。そのためには不断の努力は必要である。政治家に求められていることは「いかに豊さをつくるか」ということであって、ばらまくことではない。

 だから方向性がふらふらし続ける鳩山さんはダメで、ばらまくことで政治的生存を測っている小沢さんはダメだということになるんでしょうね。

 今の民主党政権はポピュリストのように見えますね。大衆迎合政策を取ってやれるところまでやって、長期的なビジョンがあるように思えない。ギリシャの時代からの問題で、プラトンが言ってるように、民主主義にはポピュリズムの危険がある。それは民主主義が腐敗した際に生み出される政治形態であって、財源的な押さえはないまま大衆迎合的な政策とばらまきに走る。今、日本が向かおうとしているのはその方向かもしれないです。

 それにしても、今の日本の政権ほどビジョンがなくて、成長を無視している国もないような気がします。北朝鮮ともう一つくらいを除いた、東アジアと東南アジアのリーダーはどうやって国民に豊かさを与えるかを考えてますよね。日本はそれらの国より成長しているから余力がないと言えるかもしれないけれど、日本の一人当たりGDPは人口が倍近いアメリカより低いんですよね。

 そもそも日本の成長は一生懸命に努力をした民間企業によって支えられてきたと思っていますが、今の政権のように企業の足を引っ張り続けると、どうやって国が成り立つんだろうと思ってしまいますね。何も出来ないんだったら、黙って、緊縮財政にして、じっとしていて欲しいですね。あるいは、自分が使い物にならないと思ったらすぐに退場して欲しい。もしくは、政治家がみんな与謝野さんのように分別があればいいのですが。