所用で京都にいた時に、業界の後輩2人からそれぞれラインと電話で連絡が有り、私の30年来の親友が亡くなったと知った。
そもそもは、一年以上前に彼に膵臓がんが見つかり、自宅から通院しながら抗がん剤治療を続けていたが、徐々に悪化して来たのでやむなく入院をしていたが、いよいよとなり、本人の希望で週明けに自宅に帰る段取りだと、先日息子である社長から聞いたばかりだった。
入院中は、1日に親族2名までの面会とされてきたので行きたくてもいけず、もう時間も余り残されていない中で、自宅に帰ってきたら行って良いかと息子さんに聞いたところ、是非にと承諾を得たばかりだった。
コロナ禍が開けたら一緒に飲みに行こうと約束していたのだが、ある日彼から電話が有り、すい臓がんが見つかったので約束が果たせなくなったと伝えて来た。
律儀な彼らしい言葉だった。
今回は、最後に話がしたいと願っていたがそれも叶わず、私より早くに逝ってしまった。
もう一人、仲の良かった業界の友人もかなり前に逝ってしまったので、業界内ではもう孤独なものだ。
そろそろ引退の時期が来たようだ。