予約は8時にしておいたのに予定より時間を食ってしまい、転がるようにして部屋を出てベルボーイにホテルの前に待機しているタクシーを呼んでもらう。

パリの運ちゃんは全く英語が話せない。 それが分かっているのでベルボーイに行き先を説明してもらうが、天下の一つ星レストランの場所を知らないと言う(汗)

えっ? う、嘘だろう?

こっちはますます焦ってくるぞ。

それでも何とかドライバーに説明してくれたらしく、ゆっくりと車は動き出した。

ホテルのある場所が凱旋門の近くなので、必ずそこを通らなければならないようだが、これまた酷い渋滞が続く。

少しイラッとしたがここは欧州、郷に入っては郷に従えと多少の時間の遅れは気にしないことにしたが、予約の時間より少し遅れた頃にやっとレストランの玄関前に到着した。

帽子と手袋をした、一目でそれと分かるような服装のベルボーイがタクシーのドアを開けてくれる。 開けてくれるといっても当然妻の方のドアなんだけどね (;^_^A

どうぞ中へ・・・・・

ん? そうかそうか。 表で写真を撮る余裕も無く数段の階段を登る。

ドアの取っ手に手をかけたがドアのガラス越しに女性のクローク係の姿が見えた。 どうも先客がいるようでそちらの対応に追われてこちらの姿に気付くのが遅れたようだ。

そこで思い直してドアの取っ手から手を離した。

これって、向こうからドアを開けるのがヨーロッパのレストランの常識だと気が付いたからだ。

思ったとおり向こうは慌てることも無く、程なくドアが開かれた。

ふむふむ・・・・・なるほど・・・・・内装が重厚なつくりだ。少し緊張しているようだと自分でも分かった。

何故か妻より先に中に入ってしまったからね ( ̄_ ̄ i)