ハワイではレンタカーを運転する積りで、すでに予約も入れてあるので必要に迫られて、早めに「国外免許証」というものを取りに行くことにした。

田んぼの真ん中にあるまるち地方の運転免許センターは押しは、本来なら数年に一度ある免許証の書き換え以外は用の無い場所だ。

冷房の効いたがら~んとして薄暗いホールには、私以外には所在なさげに数人居るだけで、国外免許を貰いにきたのはどうも私だけらしい。

担当らしい女の子が窓口に来てくれて、無駄な説明も無く事務的に処理をしていってくれる。

こんな女の子を私は好きだ。 こういった言い方をすると御幣があるかもしれないが、ツンとした事務の勧め方でもなく、くどくも無く丁度良い感じで事務処理をしてくれるのは私にとって心地よいのだ。

全ての書き込み欄を埋め、判子を押し、2680円で購入した県証紙を女の子に渡すと黙ってちゃんと張ってくれた。

時間が掛かるので待っていて下さいといわれたので隅っこに置かれていた安っぽい長いすに腰を下ろした。

漠然と放映されているテレビの高校野球を観ていると、約20分ほどで名前を呼ばれめでたく国外免許証を受領できた。


免許