iOS 7で「Chrome」を辞めて「Safari」に完全移行しました | マルチニーズシステムのブログ

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iOS 7のブラウザアプリ「Safari」はシンプルなUIに生まれ変わり、便利なものの気付きにくい機能も多い。今回はそんなSafariの進化をチェックしよう。

iPhone 5sロードテスト 第5回:

 これまで筆者はiPhoneで調べ物をするときに、標準アプリの「Safari」ではなく、「Chrome」をメインのブラウザとして使っていた。職場はWindows、自宅と持ち歩き用のPCはMac……と、環境によってOSが異なるので、ブックマークを同期するには共通仕様のChromeを使うのが手っ取り早いからだ。

 しかし、iPhone 5sにしてからはSafariを使う機会が増えている。使い始めて感じたのは、「予想以上に使いやすい」ということだ。

●アドレスボックスと検索ボックスを統合

 iOS 6までは、アドレスボックスと検索ボックスが別々に表示されていた。分かりやすいといえば分かりやすいのだが、Chromeユーザーとしてはこれが非常に使いにくいと感じていた。Chromeはアドレスボックスと検索ボックスが一体化されており、URLもキーワードも1つのボックスに入力するだけでよい。その仕様に慣れていたので、Safariのアドレスボックスにキーワードを入力してしまうことが多々あった。

 同様の声が多かったのかどうかは知らないが、iOS 7ではボックスが1つに統合された。これだけのことでも「Safariってば使いやすくなったのね」と筆者は感じている。

 ページ内のキーワード検索機能は健在だ。ページを開いた状態で検索ボックスをタップし、検索したいキーワードを入力する。Googleでの検索結果の下に「このページ“(●件一致)”」と表示されるので、その下の検索キーワードをタップしよう。これで、該当箇所に黄色のマーカーが表示され、気になる文章を素早く探せる。

●操作ボタンは必要なときだけ現れる

 以前はすべての操作ボタンが画面上部に集約されていたが、iOS 7では検索ボックス以外は画面の下部に配されている。また、画面の両端を左右にスワイプすると、前後に見ていたページを開くことができる。これらの仕様の進化により、片手での操作のしやすさは格段に良くなったと感じる。

 使っていて1つ気になったのは、Webページをスクロールしていくと、操作ボタンが表示されなくなることだ。筆者も使い始めたころは慌てることがあったが、この解決方法は2つある。

 1つは、画面を下に軽くフリックする方法。もう1つは、画面上部に小さく表示されたURLをタップする方法だ。いずれかの操作をすれば、画面下部にボタンが表示される。普段はWebページが全画面で表示されるようになったので、画面上に表示される情報量は以前よりも多い。

●タブの切り替えアニメーションが分かりやすい

 Safariには複数ページを同時に開いて、素早く切り替えが可能な「タブ機能」がある。iOS 7ではタブの仕様も大きく刷新された。

 画面下部のタブアイコンをタップすると、いま開いているページがグラフィカルに表示される。タブを削除するには「×」をタップする従来の方法と、削除したいタブを左にフリックする方法がある。

 タブを一括消去するには、「プライベート」モードに切り替え、「すべて閉じる」をタップすればOK。ただし、このまま使うと、履歴を残さずにWebサイトを閲覧するモードになる。それが嫌な場合は、再度、タブ一覧画面で「プライベート」をタップしてオフにしよう。

 このプライベートモードは、iOS 6では「設定」からオン/オフする仕様だったので、影を潜めた存在だった。今はSafari内で手軽に切り替えられるので、必要に応じて活用しよう。

●リーディングリストと共有リストを使いこなす

 ブックマークアイコンをタップすると、「ブックマーク」「リーディングリスト」「共有リンク」の3つのタブが表示される。

 「ブックマーク」の内容に関しては以前とほぼ変わらないが、編集はしやすくなった。削除したいブックマークを左にフリックすると「削除」というアイコンが表示されるので、これをタップするだけでいい。ただし、並び替えは「編集」をタップして、右端の並び替えアイコンをドラッグして行う。

 「リーディングリスト」は、iOS専用の“あとで読む”機能。リーディングリストに登録したページは、オフラインでも読めるので便利だ。iOS 6にも搭載されていたが、タブとして独立したことで目につきやすくなった。なお、リーディングリストに登録したページはiPadやMac(OS X Lion以降)でも共有できる。複数のApple製品を併用しているユーザーには有用な機能だろう。

 個人的には、長期的に記事をストックしておくための機能ではないと感じている。登録した記事にタグ付けができたり、検索ができたりすればいいが、そういった機能は残念ながらない。記事をストックするのなら、「Evernote」や「Pocket」などの外部サービスを使った方がいいだろう。

 「共有リンク」はiOS 7で新たに搭載された機能。「設定」で自分のTwitterアカウントを設定しておけば、自分がフォローしているユーザーのリンク付きのツイートのみを表示してくれる。ひたすら情報を追いたい人には有効な機能だろう。しかし、筆者はあまり利便性を感じないのでほとんど使っていない。非表示にするには、「設定」に登録したTwitterアカウントを削除しよう。

●便利だが不安も残る「パスワードと自動入力」

 iOS 7には、IDやパスワード、クレジットカード番号を自動入力できる機能がある。ブラウザでのネットショッピングやアカウントが必要なサービスでのログイン時に毎回入力する手間を省けるので便利だ。また、Appleの提供するクラウドサービス「iCloudキーチェーン」を使えば、iOSで保存したこれらのデータをMacなどほかのApple製品でも利用できる。

 ただし、パスワードやクレジットカード番号を端末に保存するため、セキュリティに関して不安があるのも事実だ。まずは、必ず端末にパスコードロックをかけておきたい。パスコードロックを設定しておけば、端末内に保存されたIDやパスワード、クレジットカードの情報を見る際にパスコードの入力を求められるようになるので、多少安全性は高まる。ただ、万が一パスコードを知られた場合に備え、自動入力をオフにするのも1つの選択肢といえる。

●ブックマークの同期問題を解決

 最終的に「Safariは便利だが、Chromeのブックマークをどうするか」という点に行き着いた。しかし、その解決策もついに見つかった。

 まずは、Chromeに「iCloudブックマーク」という拡張機能を追加する。次に、Windowsで「iCloudコントロールパネル」を開き、「ブックマーク」の「オプション…」で「Chrome」を選択。これで、SafariとChromeのデータの同期が完了する。

 この解決策を講じて、Safariへの移行は障壁がなくなった。同じような悩みを抱えているユーザーはぜひ試してほしい。

[今西絢美,ITmedia]