この2年で大きく変わります… | エコピープルの経済・金融トピックス

この2年で大きく変わります…

 本日も弊社ホームページへのご来訪、誠に有り難うございます。


 桃の節句も過ぎ、寒さもあとひと息といったところでしょうか。日毎に暖かくなって参りますが、油断して風邪などお召しになりませぬように。


 厚生労働省は先月、2010年度から2014年度までの年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF=Government Pension Investment Fund)の運用目標として、具体的数値目標を設定せず、その代わりに、「安全・効率的かつ確実な資産構成割合を定め、管理すること」を目標として明らかにしました。この新しい目標の下では、リスクを現状より高めず、現行ポートフォリオが基本になるものとされています。具体的数値目標を定めなかった理由として、厚生労働省は4年後の抜本的な年金制度改革を挙げております。しかしながら、国民の極めて大切な老後資金である国民年金・厚生年金保険の原資122兆円超(市場運用分は100兆円超)に具体的数値目標を定めず、もっともらしい文言でお茶を濁すというのは、理由はどうあれ、いかがなものでしょうか。現在のような経済状況下で、国民が納得する運用成果予想を掲げることは難しいに違いありませんが・・・・。


 そのGPIFの発表によりますと、2009年10-12月期の運用利回りがプラス1.47%となり、前四半期のプラス1.06%から上昇、3四半期連続のプラス運用を維持しています。上昇の主な要因は外国株式の値上がりによるもので、2009年4-12月期(3四半期分)の運用利回りはプラス6.54%となっています。昨年末の市場運用分資産の構成比率は国内債券69.16%、国内株式10.05%、外国債券8.36%、外国株式10.49%、短期資産0.93%でした。

 ところで、日本では歴史的に公的年金を優先し、企業年金や個人年金などの私的年金は任意的、補完的なものと位置付けられていました。人口ピラミッドがいびつでない成形で経済発展が順調な時代であれば、現行の公的年金制度は効率よく機能していたといえます。しかし、少子高齢化で社会保障制度が破綻しかけている現在、私的年金、特にそのなかでも企業年金の重要性は高まる一方です。


 企業年金のひとつである適格退職年金(2009年3月末現在、加入者348万人)の廃止期限(2012年3月末)まで残り2年余りとなりました。従業員の年金受給権を保護し、老後所得を確実なものにするためには、支給要件や積み立て基準を明確にして、適切な運営を行っている他の企業年金制度へ円滑に移行させていかなければなりません。また、国際会計基準の影響もあり、これからの2年程度で企業年金を取り巻く環境は大きく変化するに違いありません。国民ひとりひとりが快適で充実した老後を送れるよう、他人任せではなく自らすすんで公的年金、企業年金、個人年金によってどのように老後資金を確保していくのかを真剣に考えなければならない時期に差し掛かっています。


 さて、弊社で取り扱っておりますマリオンボンドは、企業年金や個人年金の運用対象商品として相応しいものであると考えられます。売買益狙いではなく、不動産賃貸収入を基に定期的に分配金を受け取っていくものですから、年金という視点からみるならば最適商品であると自負しております。マリオンボンドが世に流布され、皆様の老後所得の一助として幅広く活用されるよう、これからもたゆまぬ企業努力を継続し、マリオンボンドをより魅力ある商品に仕上げて参りたいと思います。



環境社会検定試験(eco検定)合格エコピープル
社団法人不動産証券化協会認定マスター
1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
マンション管理士

企画室  深澤 智広