「甘いものが苦手です」というと、大体二つの反応があります。
私が東北出身であることを知っている方達は、やっぱり東北のほうは味の濃いものが多いですからね~という感じ。もう一方で、お酒をたしなむことをご存知の方達は、やっぱり左党ですね~とくる。実はどちらでもなく(いやどちらもあたっている?)本当に甘い味が苦手なのです。いわゆる甘味というケーキやお菓子の類は構わない(むしろチョコレートやアイスクリームは好んで口にする)のですが、それ以外の甘く味付けをしてあるものが、どうにもこうにも苦手です。決して食べられないわけではないのですが、避けられる場合には避け、自分では作らないというレベル!
子供の頃、生まれて初めて桜でんぶを口にしたときのショック(笑)が、いまだに忘れられません。ゴハンの上のピンク色をしたものを口に入れた瞬間、お砂糖のかたまりがなんでゴハンの上にのかってるのかと混乱して、きっと誰かが間違ってのっけたのだろうと思いながら吐き出してました。そんな私ですから、煮物・煮魚をつくる際は、お砂糖控えめのお醤油の風味ということになります。ヒトはそれを、「コクがない」という言い方をしたりしますが、それが好みですから、仕方ありませんね。
昔昔、九州のお醤油は甘いという話を聞いた時は、こっちのお醤油とは違って薄味なのだろうと思っていました。ところが鹿児島へ旅行した際、初めて出会ってしまったのです。甘いお醤油&お刺身!心の準備のないまま口に入れたマグロのお刺身が、甘かった~。本当に驚いた![]()
後日この話を、鹿児島出身の方に話したところ、彼女曰く「そうなんですよね、東京のお醤油ってカライんですよね」とのこと。それって、甘くなければカライってことなの?と問うたことは覚えていますが、その後の会話は残念なことに記憶にありません。今改めて思い返してみても、彼女にとって「甘くない=カライ」というのは当然の発想だったのだろうと思います。一方で、味が薄いことも甘いという言い方をするわけで、よくもまあ混乱せずにいられるものです。
考えてみれば、山葵も辛子も胡椒も唐辛子も山椒も、み~んな風味が違うことはわかっていて全てカライで通じるのですから大らかなものです。ネギや玉ねぎにも使いますし、塩分が強いときは塩カライといい、それで共感できるのですから随分と乱暴なお話です。思うに、甘い味がついていなくて刺激(っっぽい)風味全般を辛いという言葉で括ってるんでしょうね。
「あいまいな日本語と私たち」の巻でした。
■マイお弁当:甘くない卵焼き、鳥唐揚げ、人参サラダ、甘酢しょうがと胡瓜の和え物
プチトマト、しょっぱい梅干し
