日々の努力の結果(久々の更新です!)
皆さんご無沙汰しております!
色々ありまして、全く更新できずにいたのですが、生徒たちから「早く更新してくれ!」と切望(?)され、久々に重い腰を上げました。
空白期間中に僕の担当する生徒も増え続け、なかなか大変な状況ですが、久しぶりにレッスンのご報告をしたいと思います。
以前にもご紹介したサラリーマンO君ですが、いまやかなりの上達振りです!
ブログでご紹介したあとから現在にかけて、彼がどのような努力をしたかといえば、レッスンで連弾した際の僕のアドリブ中心にアドリブコピーを徹底的にしまくりました。
(できれば今後は僕以外の、好きなグレートプレイヤーのアドリブをどんどんコピーしてもらいたいものです。)
各コード進行ごとの「ジャズフレーズ(リック)」をたくさん吸収して、自分のフレーズストックとして実際のアドリブに出す練習、スケールや解釈などの分析、さらにはそのフレーズを元に自分でオリジナルフレーズの作成など、プロで活躍するプレイヤーは必ずこの作業を地道に続けます。
先日も日本を代表するテナーサックス奏者である三木俊雄氏と話す機会があったのですが、ジャズを演奏する場合、一度は「研究者」になる必要があるとの意見でした。その後に、今度はいかにより良い表現ができるかを考えるのが、一番望ましいプロセスと考える訳です。はじめから表現方法ばかり考えても、「言葉=フレーズ」「文法=理論」が備わっていなければ、表現も稚拙になりますし、限界があります。
そんなこんなで、右も左もわからない状態で入学したO君が、地道に日々の努力を重ねてきた結果、格段にプレーの幅も広がり、同時に表現力も備わってきました。教えることに携わる者として、これほど嬉しいことはありません!
これからも頑張れ、O君!!
アンサンブル科レッスン2
今回は前回に引き続き、アンサンブル科でやったスタンダード曲「Have You Met Miss Jones ?」のレッスン
内容の詳細です。
まず最初に半分くらいの生徒が、アドリブでアヴェイラブルノート・スケール(簡単にいえば各コードごとに使ってよいスケール)からの音の組み立てに難儀していたのは7~8小節目にかけての |Abm7 Db7|Gm7 C7| の部分でした![]()
やはり、Gm7 C7の半音上でKey Fのダイアトニック・コードではないⅡ-Ⅴからの連結が難しいんです。
その要因の一つには、|Abm7 Db7| から |Gm7 C7| を切れ目なくフレーズで繋げようとするからなんですね。
勿論このコードチェンジに慣れてきたら、そうした切れ目なしフレーズもカッコ良いですが、初めのうちは
|Abm7 Db7| と |Gm7 C7| を別々にしないで、同じフレーズのモチーフ展開とするのが簡単でしょう。
下記Ex.1がモチーフ展開バージョンのアドリブ例です。
使用スケールは|Abm7 Db7| と |Gm7 C7|のどちらもDorian - Mixo Lydianです。
しかし、このEx.1だとただアヴェイラブルノート・スケールのアルペジオを使っただけで、あまり面白みがありま
せん。そこでリズムにシンコペーションをつけて、よりジャズっぽくしてみたのがEx.2です。
さらにEx.2をすこしアレンジして切れ目なしフレーズに変えてみます。
これでも十分フレーズとして成立していますが、テンション・ノートが無いのでいまいちジャズっぽくありま
せんね。そこで少しテンション・ノートを加えてみたのが下記のEx.3です。
Abm7の最初の音を9thに、Db7では13th、C7ではMixo LydianではなくHmP5↓(Com Dimともいえますが)にして
b9thを使っています。(各コードで使用できるアヴェイラブルノート・スケールについては、次回で説明します)
ここまでくると、大分いい感じになってきましたね。(もっと上手い言い方ないのか
)
では続きは次回のお楽しみということで。
アンサンブル科レッスン1
今日は僕が担当しているアンサンブル科の話をしたいと思います。うちの学校 は毎週(土)にアンサンブル科が2クラス(Aクラス=上級、Bクラス=中・初級)あり、サックスやギターなどの各科講師が毎週交代でレッスンしているのですが、各講師それぞれの教え方の個性があって結構好評です。僕の場合はスタンダード・ナンバー(歌もの)を7割、リフもの(プレイヤーのオリジナル)を3割といった感じで選曲しています。
先週のアンサンブルではAクラスで「Have You Met Miss Jones」を、Bクラスでは「Gone With The Wind」を選曲しました。
今回はAクラスでの「Have You Met Miss Jones」について解説したいと思います。
「Have You~」は、リチャード・ロジャース作曲の名曲です。一応コード進行を書いておきます。
||:F△7 (Bb7)|Am7 D7b9| Gm7 | C7 |
|1. |2.
| Am7 | Dm7 |Abm7 Db7|Gm7 C7:|| Cm7 | F7 ||
||Bb△7|Abm7 Db7|Gb△7|Em7 A7|
|D△7|Abm7 Db7|Gb△7|Gm7 C7||
|F△7 (Bb7)|Am7 D7b9| Gm7 | C7 |
|Am7 D7b9|Gm7 C7|F△7 D7b9|Gm7 C7||
サビまでのコードは、スタンダードで頻繁に使われるコード進行ですね。1カッコの|Abm7 Db7|Gm7 C7|は、オリジナルでは普通に| Gm7 | C7 |となっていたものを、誰が最初にやったかは知りませんが、よりアドリブを面白く(難しく?)しようという目論見で変えたのでしょう。この半音上のⅡ-Ⅴから降りてくるパターンは、ビバップ時代の楽曲や、同時代のプレイヤー、例えばクリフォード・ブラウン(Tp)なんかがよく使ったもので、慣れておいたほうが良いコード・チェンジの一つです。
この楽曲の最大のポイントはなんといっても3~4段目のサビですね。トニック(Ⅰ△)がBb→Gb→D→Gbと長3度づつ変わっていくのが特徴で、これをいかにスムーズにアドリブフレーズを繋げていくかが難しいのです。
またこのコード進行は、キーは違いますが、ジョン・コルトレーンが自身の楽曲「Giant Step」を作曲する際のヒントにしたともいわれており、いわゆるコルトレーン・チェンジともコルトレーン循環とも呼ばれるものです。
||B△ D7|G△ Bb7| Eb△ |Am7 D7|
|G△ Bb7|Eb△ F#7| B△ |Fm7 Bb7|
| Eb△ |Am7 D7| G△ |C#m7 F#7|
| B△ |Fm7 Bb7| Eb△ ||C#m7 F#7||
「Have You~」と同様にB/G/Ebと長3度上に並んでいる3つのキーを行ったり来たり(循環)しています。
次回は実際にアンサンブル科で生徒たちがどのように取り組んだか、またフレーズのサンプルなどを紹介しようと思いますのでお楽しみに!





