地域の資源を活用した活性化として「人」に焦点を当てたイベントを開いた。
題材は福知山のまちの繁栄に寄与してきた鉄道をテーマにした。
福知山の資源の1つでもある鉄道を通して先人たちが創ってきた文化を写真と映像、OBさんの語りで楽しみながら地域にどのような効果をもたらすかを話し合う交流会を開催。
京都北部の足でもあるKTRは日本一の赤字路線でもあり、鉄道資源を活用したまちづくりの時期に来ていると思う。
福知山は鉄道の町と言われた程でもあり、鉄道OBさんが数多くいて、北近畿の鉄道をよく知るこの地域の人の資源でもある。
再開発でなくなったSL全盛時代の福知山機関区の写真や経験談などや裏話などを語ってもらい、来場者と交流を深めた。
パネルディスカッションではまちづくりに携わっている地元大学の滋野先生や観光協会の赤松さんらが鉄道を活用したまちづくりの方策や効果も話してもらった。
将来を担う大江中学校の生徒さんの発表も独創的なアイディアも面白かった。
「自分のまちは自分たちで守る」、「地域にとって一番ためになることをしたい」そんな想いが感じられ、会場を一体に包んでいたような気がした。
このイベントを終えて改めて思うことは鉄道に対するイメージや地域に果たしている役割を見過ごしている人が多いと思う。
地域に駅があることでコミュニティの核となっているし、地図や旅行雑誌にも掲載されることで地域の宣伝にもつながっている。
鉄道が無くなった所は地図から町が消えるだけでなく、地域内外の人を迎えたり、集まったりするコミュニティが失われたために地域が衰退している。
ほとんどの人が本来、鉄道が地域に果たしている役割を見落としてしまっている人が多いと思う。
利益の有無だけでは図れない鉄道の価値を地域の人が認識する時期に来ているのではないでしょうか?