昨日はストラヴィンスキのコンサートだった。
夜中の24時に電話がかかってくる。
「今から家行っていい?」
恋愛攻略本には、いきなりの誘いには乗るな、とかかれている。
「無理」
エルメスの泣き声
「そうか。」
電話ブッチ
(・・・声めっちゃ震えとる…我慢しとる…苦しんでる…)
再びかけ直すニコレッタ。
出ない。怒ってる。
3回かける
「うちきなよ」
イエ〜〜〜とばかりにくるエルメス。
いつものスタンディングオヴェーションで観客たちを打ちめかした後に、いつもニコレッタのそばにスルッと帰ってくる、
その修正を忘れていた。
拍手をする観客たちをみたエルメスの脳内。。
(あれ?観客のうちにこれったいない?どこ
?あ、家か。家行かないと
!)
4年間、どこでコンサートをしても、
劇場監督や同僚や、周りのファンなどすべてをするっとかわして、ニコレッタの懐に飛び込んでくる。
だんだん仲良くなっていくうちに、と言うわけではなくて。
初めて出会った時からそうだった。
今回も1時間高速道路を吹っ飛ばしてニコレッタの懐に飛び込んできた。
夜中の12時に、いい感じのパブで、ビールを飲む。
最近景気がいいな。たくさん奢ってくれる。
ケバブによって、大皿二つお腹に掻き込んで。
「お腹すいたの〜!いっぱい食べたい〜!」と叫ぶエルメス。
ビールで酔っ払って、腕にしっかりしがみついて、ニコレッタを困らせるエルメス。
恋愛教本で禁止の言葉。
「どれくらい自分のこと好きなん?」
とうとう聞いてしまった。
帰ってきた返事は。
「Abbastanza(まあまあかな)」
最近元カレ騒動とか起こして怒らせたからな。
これからはもっと甘やかせて、大好きだと言わせてやろう。(にやにや)
コンサートの後の二人のビールは、人生で最高。