「今日はちゃんとレビューします。」 | アンふガ 〜侍女アントニーナがジャンボふ菓子で柵越えを連発したとかしないとか〜



今日はちょっと文字数多いです。









こないだのイベントの話の続き。





そういえば昨日の記事では映像の話はおろか内容には一切触れず



エンジニア体験談みたいになっちゃってたな。










実際、自分以外の部門もちゃんと見てたですよ。





だから今回は










褒めるぞ!



褒めちぎるぞ!











ちぎるかはわかんないけど





今日はちゃんとレビューします。










まず、おおまかなあらすじで言うと。





戦後間もなくの日本で両親を亡くしたある兄弟が、檀家として両親と付き合いのあった寺へ住まう事になるが、それは寺の傍らにそびえる古い桜の木にまつわる"ある伝説"がたぐり寄せた運命で…










…って、やっぱめんどくさいので三行で

早速かよ










結ばれぬ運命の絵師と遊郭の女が桜の下で心中

兄弟として生まれ変わってしまった2人が過ちを犯す

かつて永遠を誓った桜の下で再び向かい合う2人は…











…って感じです。










芝居は主に戦後の時代設定。



大道具は一切用いず、裸足とかみすぼらしい衣装、レトロなお膳などを使って上手く再現してたな。





実は、あんなに間近で演劇を観るのって初めてだったんですよ。



稽古の時に何回も見た同じ場面でも、照明の下というのと何より客席の前というあの緊張感の中で観る芝居は全く別もので。

稽古で見てた時は、長い台詞を覚えた上にそれに感情を込めて他との間を取ったり立ち位置や捌け方を意識したりといろいろ大変なんだなぁ、すごいなぁぐらいにしか思ってなかったけど、実際それ以上に上手く言い表せないポテンシャルが必要なんだって思ったな。





そして普通に観客として見てたら絶対気づかない、音響と照明の仕事

今回はオレの両隣でその仕事ぶりを見てたけど、ライブの時とはまた違うんだろうな。


幕や大道具のないシンプルなこの舞台では、芝居を支配するのは完全にここなわけで。


すごいシビアな仕事をお二人はやってのけてましたよ。





続いて途中の江戸時代の回想パート



幻想的なBGMと語りに乗せて、華やかな着物に身を包んだ遊女を演じる女性達が艶っぽい舞いで魅せてくれました。

ここは服飾部門が光るパートで、そこへ川渕さんがコーディネートした演舞が見事に融合して、どの世代にも伝わりやすい綺麗な和が表現されてたと思います。

オレはこれをタダで3回も見られるのが普通にラッキーだなと。





そしてオープニングと劇中、エンディングの3カ所でオリジナル楽曲を披露したテンシカク



ボーカルの雨雨未雨さんはギターの隼くんの古い友人。

これまでああいった人前で歌った経験がなかったにも関わらず、バッチリ溶け込んでたな。



隼くんはさすが超ベテラン。

劇中のBGMをギターで演奏する場面がいくつかあったけど、あれ実は稽古の時に突貫で頼まれてたものだったんですよ。

それをその場でさっと弾いてみせて、そのまま採用と。



本人もまさかあそこまで芝居と絡むとは思っていなかったようで、見てるオレもちょっと新鮮だったわ。





あとは開演前・休憩中・公演後に流した写真



こちらは主に本編の内容に沿って用意されたイメージかな。



戦火に焼かれ見る影もなくなった東京の町を、まだ鮮烈に残る戦争の記憶とともに辿る二人。

結ばれぬ運命から解き放たれ来世での永遠を血みどろになりながら誓い合う二人。

二人で過ごし楽しかった思い出や、これから二人の望む未来。




大体こんな構成だったかな。

もし違ってたらスマソ



映像の方は完全にイメージ先行で作ってたから、本編リンク型の写真があったのはよかったな。










そしてオレが担当したその映像



これは劇中、ポン中の行商人に主人公の弟君が薬を打たれてしまい、強い幻覚症状に襲われるというシーンで挿入されるもの。



内容は-



天井を見つめていると何か意識がどんどんハッキリしてきて、徐々に落ち着かなくなってくる

明け方なのか夕方なのか夜中なのかもわからない空の下、裸足で荒野をさまよい歩く

自分の目には桜の木と映った木の下で、再び強い幻覚が襲ってくる


姉と過ちを犯してしまった時の記憶が、薬物によって男として忠実に正直に脳裏へ蘇り、そこに潜在的な前世の記憶も重なって、眼前では薄い布を一枚だけ羽織った抜け殻のような女性がくるくると舞っている


しかし気づくとそこはやはり先ほどの荒野

女性などいない

なんとなく目印に見えた鳥居もない

桜の木もない

自分の姿もない


恐怖におののいて気がつくと、
そこはまだ天井の下だった





…っていう構成です。





今回の撮影は全て1人で行いました。



あの天井は、父親の和室。

畳に寝そべって三脚を顔面騎乗の形で置き、カメラを上へ向けて手を伸ばすっていう。



外ロケは埼玉県の某所。

裸足でウロウロしてきました。

ちなみに指輪を失くしたのはこの時。


途中途中で関係あるのかないのかわからない(一応あるんだけど)素材が一瞬挟まる事があったけど、あそこはもう少し極端に色をいじって切り替わりをわかりやすくしてもよかったのかもな。



そして人形パート。

ノイズを入れずにレトロ感を出すにはどうすればと考えた結果、全体的に色合いはコントラストを大袈裟に強調してガチャガチャな感じにしてみました。


ここはアイを抜き髪をバサバサにしたマツリさんにターンテーブルの上で回っていただき。

髪には花の形のビーズをちりばめ、千代紙を上から落としてそれを逆回転で回すという感じです。

ちなみに背景はちょっと良い和紙を使っています。


曲のサビの部分ではあえて余計な素材も挟まずに、尺もわざと長めにして意図的に"退屈な"構成にする事で、視聴してる側にも幻覚から醒めた瞬間のインパクトを与えるよう仕向けたものです。

回想とも近いシーンだからと思って最初は白いボケ加工をしてみたけど、ビックリするくらいチープだったんでやめました。

あれ以上チープにはできんよ…。



それにしても映像素材だけで8分てのはなかなか難儀だったけど、オレなりにいろいろ詰め込んでやりました。


まぁそのうち5%でも伝わればよかったかなと。










そんな感じで、各部門が絶妙に混ざり合って今回の約90分の作品となったわけです





改めてみなさんお疲れ様でした。










$アンふガ ~侍女アントニーナがジャンボふ菓子で柵越えを連発したとかしないとか~

これも今となってはいい思い出…。










オレはというと、ほんとは今日から新しい現場だったはずが



ちょっと"予期せぬ事態"があってまだしばらく暇をいただく事になりまして





今度こそゆっくりしたいと思います。





昨日の返しで今日は若干マジメじゃん。










では、ごきげんよう。










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