よつば🍀です。
訪問いただきありがとうございます。
先日、社労士会の所属支部を通じて、初めて労働条件審査のお仕事を経験させていただきました。
これは、地方自治体が行う公共事業に関する委託を受けた企業について、労働基準法等に基づき規程や帳簿書類が整備されているか、更にはその内容のとおりの労働条件が確保されているかなどを確認するものです。
地方自治体は、公共施設の管理を株式会社などの団体に包括的に代行させることができますが、落札するためにコストを削減することによって、人件費が不当に低く抑えられ、労働者がワーキングプアの状態に陥るといった問題が生じるおそれもあります。
そこで、社労士が行政の委託を受けて定期的にモニタリングし、客観的に評価・検証を行う役割を担います。
初めて経験した率直な感想としては、大変学びの深いものでした
業務は事前調査→実地調査→報告書作成という流れで進み、実地調査では、社労士数名がチームを組み、役割を決めて、ヒアリングや帳簿類の点検などを行っていきます。
今回は数社見させてもらいましたが、企業規模(従業員数)が大中小とバランスよく、就業規則の整備状況や労働法規への向き合い方など、組織によってまったく違うんだなと実感しました。
特に、今回私が担当した小規模の事業所では、少ない従業員で何とかやりくりする中で、軽微な法令違反が散見されましたが、それを機械的に指摘するだけではなかなか良い方向には向かっていかない印象です。
こんなときに社労士が入って課題を整理し、中長期的な目線で改善策を考え、会社と一緒に取り組んでいくことが大切なのだと思います。
その前提として、経営者の話にしっかりと耳を傾け、心の入った対話を通じて、時間をかけて信頼関係を築いていくこと。
それこそが、働く人を扱う専門家たる社会保険労務士の使命なのではないか。そのように感じた次第です
本日もお立ち寄りいただきありがとうございました。