横浜シネマリン | むく犬のブログ

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横浜市の長者町にある映画館、横浜シネマリン。
100席程度のミニシアターなのですが、映画好きのための映画館の趣があって、ニューテアトルなきあとジャック&ベティと共に横浜の映画ファンの拠り所といってよい良心的ミニシアターであります。

たまには映画系の話題もってことで、シネマリンでの作品なんぞ


3月に公開されていた映画なのですが『ソンランの響き』
ベトナムのレオン・レ監督作品


事前に、「ボーイミーツボーイ」とか「ベトナムのBL」なんて聞かされてたので、、、、
内心、(((((((・・;)んんん~
だったのですが、トンデモナイ!名作でしたよ。

80年代のサイゴンを舞台にしたふたりの主人公の出会いとその顛末を確かな映像感覚でみせてくれます。

作中に演じられるベトナムの伝統歌舞劇
(カイルホンというのだそうです)に使われる弦楽器がソンランなのですが、切なさから派手さまでイイ響きをだすんですよこれがまた。



おもえばこの後、コロナ騒ぎで映画館という映画館が長期休業して、今月からようやく感があります。
座席を減らしたり、マスクしろアルコール除菌しろの営業で映画館もまだまだたいへんな期間が当分続くのでしょうが、その場に行きその空間で体験する時間は、むく犬宅のチビな液晶モニターのネットなんちゃらとはやはり別種。格別なものでありますね。


でもっての先週は


中国の若手監督、ビー・ガンの『ロングディズジャーニー』


記憶と夢を追いかけ続けるカメラワークに乗せられて、濃密なのに儚い映像世界を観ているこちらも追いかける2時間。

タルコフスキーをおもいうかべてしまいましたが、、、、映画好きのあいだで話題のビー・ガン監督。写真でみる顔はいかにもの映画オタ青年(笑)

でも、この作品を観たらもう一本のデビュー作品も観たくなったナァ!

狛犬みたさに鳥居のさきの空間に入っていくのも、昼間の日常世界から階段のさきの暗がりに入っていくのも、むく犬にとっては同じ未知との遭遇なのであります。