博多から奄美大島に来ました

博多から始発電車で空港へ
奄美行きの飛行機は7:05分
駅チカのアクセス良くチェックイン
雷雨予報の為、天候次第で引き返す可能性もありとの連絡ありでしたが、無事奄美大島に到着



レンタカーの連絡をして
お迎え待ちの間にレインコートを買ったり、観光ガイドリーフをゲット

今回の旅の目的は
①田中一村 美術館
②大島紬の工程見学
③奄美の食と酒

車が来た時には、結構な雨でしたが、さっそくレインコートを着て
車に乗って南国の空いた道路を15分ほど
美術館のある奄美パークへ



先ずドーム型の施設で
奄美の自然や文化を紹介する映像の上映を見てから

古い奄美の住宅の再現展示に


おじいちゃん人形と談笑

この家、鹿児島の夫のおばあちゃん家にそっくり!で驚きました。
機織り機もあり、体験が出来る日もあるそうです。


どこの家でも機織りをしていたそうです。


雨の平日なので館内は貸切状態でした。

通路で繋がる田中一村美術館へ
この時が一番の豪雨で通路が水浸しでしたが屋根付きなので濡れは大丈夫でした


新しい美術館で驚きました





雨具などをロッカーに入れて
まず一村の生い立ちのビデオ観賞

群馬県生まれ
幼い時から非凡な才を認められ
東京芸術大に進むも3ヶ月で退学
南画の作家として後援会を得るも
日本画に転向することで後援者を失った。千葉県に住まい、農村風景を残す

やがて奄美に移住して南国の自然を描く、生涯独身で創作を続け、生活の為に頼まれて絵を書くこともやめて、大島紬の工場で色付けの仕事をして金を貯め、創作に戻るを繰り返して
小さな小屋で絵を描いていたとのこと。



独特な形をした奄美の
植物、鳥、蝶、島がドラマチックに配された絵には引き込まれます。


中央に池を配した美術館は地元の倉庫のような高床のデザインで周りの緑に馴染みます。


美術館を出ると雨が止んでいたので、200m離れた展望台へ

その道の周りには一村の絵に描かれたアダンの実が色づき 他にも絵で覚えた珍しい植物を観察できました。

展望台で周囲を見渡す

草地の様に見えたのは収穫されたサトウキビ畑だそうです


本館に戻り、2階のレストランへ 海の望めるお席で

奄美うどんセット、ダシが効いたつゆ、お稲荷、大きなえび天がついて 1000円 




お仲間は鶏飯 奄美の郷土食です
お土産コーナーも充実
晩酌用の焼酎も購入


続いて大島紬村へ

受付けで待って居ると
案内の女性が園内を巡りながら説明をしてくれます。


染め工場の前には原料になるシャリンバイの木がz

染色のベースになるシャリンバイを煮る大釜

煮出した液は独特の匂い


周りの緑が原始のシダっぽい

泥田での泥染作業

シャリンバイ液の染を繰り返し

黒くなるまで80回繰り返しが必要


糸の括りの工程

7マルキ、9マルキ、12マルキの模様の違いを型紙で見ました


模様の僅かなズレは針で修正しながら手織りで少しずつ織って行きます。織り手さんが説明してくれます。

大変な工程を経ていることが分かりました。



工場の周りは花と蝶、鳥の声も響いて

雨上がりの緑が鮮やか


その後、大島紬の展示販売場で現在の作品を見せていただきました。ここは撮影禁止

7マルキで三十七万円程からでした


工程と手間の多さ、何度も水を通した絹糸の不思議な発色、奄美の自然に鍛えられた絹

しなやかな軽さ、裾捌きの良さはこの作り方だからこそ

家の大島紬を大切にしようと思いました。



















展望台もあり、周囲のサトウキビばたけも見渡せます