ガタラに集まるプレイヤー達からNPCばりのシカトを受け逃げるように列車に飛び乗ったムクさんが次に辿り着いたのは『風の町アズラン』でした。
最近なんとなーくRPGを理解してきたムクさんはセオリーどおり町中のエルフのNPCに話しかけてみました。
『ワシ次どぉしたぁエエ?』
『すこぶるムケてはるやんか…』
『でも…ワシ知ってんねんで!』
『この手のヤツは…アレやっ…』
『生物学上…目が勝手に見てまうんや…』
『けどオッちゃん気にしてはるしなー…』
『あんま見たったぁアカンねや…』
『失礼にあたんねん!』
『マナーやで…』
『マナーアップやでぇ!!』
『………………。』
『ズルムケとるやないかい!!』
『イヤ見てまうやろコレぇ!!』
『絶対見てまうわ!』
『アカンて…』
『話しが全然入ってけぇへん…』
『あんま見とったら目ん玉腐るが…』
『スマン…オッちゃん…』
『ワシかて生き物や…』
『でも…アンタが悪いんやでェ…』
ムクさんは逃げるように立ち去った…
そして何度目かの思い出し笑いののちムクさんが辿り着いたのは温泉付きの宿屋でした。
がしかし店主のマンジュさん曰く…
『大変な事件が起こっててさ』
『とても開店どころじゃないんだよ!』
マンジュさんによると女湯のお湯の出口が詰まってお湯が出なくなったそうでお湯の出口の詰まりを掃除するための道具『おそうじぼう』をカミハルムイ領南に出現する『くさった死体』から手に入れて問題を解決してほしいとか。
さっそく。
『オドレがココらの番長かぃあ!』

ケンカ番長のムクさんはいとも簡単に『おそうじぼう』を奪いアズランへと戻りました。
『………………。』
『………………。』
『カチーンときたでカチーンや!』
『オドレぃオバはぁんっっっ!!』
『アンタにゃ良心は無いんか!!』
『マナーとか無いんかいっっ!!』
『目腐ったぁどないすんねん!!』
『くさった死体みたいなるで!!』
『目ん玉が飛・び・出・ま・すー!』
『ワシが冒険者にシバかれますー!』
『おそうじぼう奪い取られますー!』
『ワシのおそうじぼうやがあああ!』
『絶対渡さへんで!命がけやああ!』
『取れるモンなら取ってみぃやあ!』
『かかって来ぅいやあああっっっ!』
『…ってな…。』
『アカン…もぉ…目腐りかけてる…』
『…ワシ…もぉ…行かなぁアカン…』
目が腐りかけてるムクさんは宿屋を飛び出し懸命に走った。
そして…
『なぁ…オッちゃーん…』
『さっきはワシがアカンかったわ…』
『カンニンや…』
『でもワシ…』
『マナーアップしたで…』
『ルールは破っても…』
『マナーは守るでぇえ!!』
オンラインゲームの世界は…
とてもたくさんの人がいます。
たかがゲームなどではなく…
人と人とのブツかり合いです。
僕らは時に誰かをキズつけ…
時に誰からキズつけられる。
ただリアルの世界と同じで…
僕らは日々吸収して成長する。
この世界のマナーを学んで…
共にこの世界を救ってほしい。
『マナーアップやでぇえ!』
長くなった
後編へつづく
【次回】日本全国高校総番長。【6】
『ムクさんアズランで働く。後編』
不定期更新なので今日か明日か明後日か…。













