28.宣告②~主治医の話 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。



2017/11/14
生後29日目(修正35週6日)


17:30すぎ
病院に到着して、長男と義母には一旦NICUの待ち合い室で待機してもらいました。


私と旦那は真っ先に三男のところに行こうとしたのですが、面談室で待つよう言われました。


(三男にすぐに会わせようとしないということは、緊急事態ではない…???)


でも、じっと待っていることができなかった私たちは、看護師さんに「先に三男に会わせて下さい!」と訴え、NICUに入り三男に会いに行きました。







三男の周りは特にバタバタと慌ただしい様子はなく、三男は静かに眠っていました。


モニターを確認すると、血圧は上が20台だったと思います。


顔色はそこまで悪いとは思いませんでした。







その後すぐに、主治医(指導医)の先生、シニアレジデントの主治医の先生、担当医の先生がいる部屋に呼ばれ、主治医の先生から状況説明を受けました。






「午後から血圧がどんどん下がってきて30を切り、今はとても危険な状態です。どの薬剤も反応がありません」





「使える薬は全て使いましたが、血圧は上がってきません。以前、血圧が下がった時に効果が出たピトレシンの量を増やしても、反応は見られません」





「三男くんは体が小さいため、これ以上できる治療は、もうありません」





「今、非常に厳しい状態と言えます」





主治医の先生はそう言ってうつむきました。





先生は言葉にはしませんでしたが、「もう、助からない」という宣告でした。





私は先生の言葉を聞いた瞬間、声を出して泣きました。





先生たちの前で、泣いて泣いて泣きじゃくりました。