2017/11/14
生後29日目(修正35週6日)
この日は私の産後の1ヵ月検診があったため、三男の病院に行く予定はありませんでした。
午前中に病院へ
内診、血液検査、助産師さんとの話。
内診は異常なし。
血液検査では貧血はかなり良くなっていて、「もう薬を飲まなくても大丈夫でしょう」と言われました。
助産師さんとの話では、今後の家族計画についての話を聞きました。私と三男の状況を助産師さんも分かっていてくれていたので、「一応、助産師として話だけさせてね」と前置きがあった上で話をされました。
産科の先生にも助産師さんにも、「大変だけど、体調に気をつけて病院通い頑張ってね」と励ましの言葉をいただき、産後1ヵ月検診は終了。
帰宅後、長男の担任の先生から電話がありました。
この日は火曜日だったのですが、長男が先週1週間ずっと体調を崩して学校を休んでいたため、担任の先生が休み時間に遅れた分の授業内容を教えてくれていました。
でも、それだと休み時間に長男が友達と遊ぶ時間がなくなってしまうから、「授業終了後に16時くらいまで遅れている分の勉強を教えても大丈夫ですか?」と。
長男も「残って勉強したい」と言っていると聞き、私はお願いをしました。
そして16時。
長男の学校の教室まで迎えに行ったのですが、そのタイミングで携帯の着信音が鳴りました。
嫌な予感…
こういう嫌な予感は不思議と当たります。
スマホの画面を見ると…
「◯◯◯◯病院」
すぐに電話に出ると、三男の主治医のシニアレジデントの先生からでした。
「三男くんの血圧が30を下回り危険な状態です。色々薬剤を使ったのですが、反応がありません。お兄ちゃんを連れて来てもらっていいので、今の間に会わせてあげてください」
いつも明るい先生の暗い声…
聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。
長男に会わせてあげて…って?
どういうこと?
その言葉の意味を理解するまでに時間はかからず、こらえきれずに涙が出ました。
私「それは…三男の命がもう短いってことなんですか?」
医「はい…そう…です。難しいと思います。是非お兄ちゃんも一緒に来て下さい」
私はすぐに担任の先生に事情を説明し、明日は長男は学校を休むこと、今後のことはまた連絡することをポロポロ泣きながら伝えました。
私は出産後、担任の先生にはある程度、三男の状態を伝えた上で、長男の精神面を心配し、配慮をお願いしていました。
教室を出てから私は出ていた涙を拭い、気持ちを切り替えて長男に話をしました。
「今病院から電話があって、三男の命が危ないかもしれないって。でも三男は今すごく頑張ってるから、会って応援しに行こう!絶対に大丈夫!先生が長男も三男に会って良いって言ってくれてるから一緒に行こう!」
まだ三男に会えていなかった長男は即「行く!」と答えました。
それからすぐに旦那に電話。
帰宅してからは、いつでも泊まれるように準備していたカバンに荷物をまとめました。
旦那が帰宅後、私、旦那、長男、義母で病院に向かい、私の父にも連絡を入れました。
この時の会話はあまりはっきりとは覚えていません。文言も多少異なっていると思います。
とにかく必死でした。
でも、私はまだ「覚悟」はしていませんでした。
「覚悟」をしたのは心肺停止したあの日だけ…
後から思うと不思議なのですが、
絶対に大丈夫!
そんな強い気持ちで病院に向かっていました。