奇跡を起こした日 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。


1年前

2017年11月14日

突然の電話。宣告。

「もう難しい」と言われた三男が、奇跡の回復を見せてくれた日でした。

1年前のブログにも簡単に綴っています。


三男の記録が追い付いていないので、詳細はまだ残せていませんが、なるべく早いうちに書きたいとは思っています。なかなか書けていませんが…。





この日は長男が初めて三男に会えた日でもありました。

それまで三男に会いたくても会えなかった長男。

お父さんとお母さんは三男に会いに行けるのに、自分はいつもお留守番。この日までは、ちょっぴり拗ねている様子が伺えていました。

「非常に厳しい状態」
「もう時間はないかもしれない」
「お兄ちゃんと三男くんを会わせてあげたい」

この言葉が何を意味するのか。

電話で聞いた瞬間、涙が止まらなくて「それはもう難しいってことですか?」と私は先生に尋ねました。

先生は「はい。その可能性が…高いです」と答えましたが、私はなぜかすぐに気持ちを切り替え、「三男は大丈夫!応援しに行こう!」と長男に話をして荷物をまとめていました。

今考えても不思議なのですが、私は「覚悟」というものを全くと言っていいほどしませんでした。

三男のパワーだったのかもしれません。





三男に会えると分かった長男はとても喜び、「僕も会いに行く!」と即答でした。

初めて三男を見た長男は「こんなに小さいん!?」とびっくりしていましたが、すぐに「○○○くん(三男)、可愛い」とニッコリ。

三男の小さな手を握って「○○○くん、頑張って」と応援してくれました。




この後に、三男は奇跡の回復を見せてくれました。

この日から長男は拗ねるような様子はなくなり、私が病院から帰ってくるたびに「○○○くんはどう?血圧は?オシッコは?」と聞いてくるようになりました。

後に医師から「回復の理由は分からない。奇跡的としか言いようがない」と話がありましたが、私にとって生涯忘れることのない日になりました。



私が初めて三男を抱っこすることができた日。

小さな小さな体でしたが、三男の重みを感じました。

本当に幸せな時間でした。





戻れるのなら、戻りたい。

三男に触れたいです。