18.輸血後 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。



精神的にまいってしまっていた時期が続き、もう三男の記録は書けないかもしれない…と思っていましたが、やっぱり現実から逃げたくないし、息子の頑張りから目を背けたくはありません。


三男の生きた証…頑張った証として、自己満足ですが、気が向いた時にゆっくり書いていきたいと思います。








16.血圧低下②からの続きです。


(17.無理なお願いは限定記事ですが、16から話は繋がっています)







***

先生から話がありました。


「三男くんの状態が悪いので、念のためご主人にも連絡をとって、来てもらうようにしてください」


「あと、お母さんはすぐに来れるよう、しばらくは病院横の宿舎に泊まって下さい」


この話が何を意味するのか…


三男の命が危ないということを遠回しに言われたように思いました。


まずは急いで旦那の携帯に電話をかけましたが、仕事で多忙な日だったため、つながらず…


一人で不安に押し潰されそうになりながらも、そこは冷静に、ひとまず三男の血圧が低く危険な状態であることをラインで送りました。


しばらくしてラインを読んだ旦那は、仕事を切り上げて病院に向かってくれることになりました。





11/3 14:30 
輸血が終了


心拍183
血圧21/13


血圧は上がりませんでした。





【担当医の先生の話】

心臓の色々な薬を使っているので、心臓の動きは良くなってきているが、血圧に変動がない。

血管拡張剤を使っているので、血管が広がりすぎて血圧が保てないのかもしれない。

血管を締める薬を追加して様子を見ましょう。





どうか、どうか、薬の効果が出ますように。


私は三男のそばで、ずっと、ずっと、三男とモニターとを交互に見守り続けました。


見ていることしかできなかったのですが、見守りながら願うしかありませんでした。


危篤ではありませんでしたが、先生の話から遠回しに「三男の命が危ない」ということは伝わっていました。


それでも、なぜか分からないけれど、こんな状況でも不思議と取り乱したりはしませんでした。


「必ず希望はある」


「絶望じゃない」


これらのことを知っていたからかな。