長男(当時2歳10ヵ月)
敦希が亡くなったことを、どう説明したらいいのか…
大好きな弟が亡くなったことを理解できるのか…
私は悩んだ。
敦希が帰宅した後、おばあちゃんの家にいた長男が自宅に帰ってきた。
長男はベビーベッドに寝ている敦希を見て
「あっくん起きて~よ!」
「目目開けて~!」と言い続けていた。
ベビーベッドにのぼり、嬉しそうに敦希の横に座っていた。
葬儀の時
何度も「あっくん起きてよ~!」と言って、長男も棺の中に一緒に入ろうとしていた。
そして、とうとう本当のお別れの時になって初めて長男が泣いて叫んだ。
「○○(長男)もあっくんのところに行く~!!!」
「あっく~ん!!!」
「嫌や~!!!」
もう敦希に会えないと理解したのか、長男は泣きじゃくっていた。
骨になって帰ってきた敦希。
自宅で待っていた長男に「敦希が帰って来たよ」と話すと、玄関を飛び出して外を探しに行った。
「骨壺が敦希だよ」と教えると「開ける~!」と言っていた…
その日の夜、長男は夜泣きをした。
「あっくん!あっく~ん!!!」と泣いて起きて、ベビーベッドを見た。
長男は朝と夜、出掛ける前は必ず仏壇に手を合わせるようになった。
敦希は天国にいる
でも敦希は帰って来ない
会うことはできない
長男はちゃんと理解していた。
何でこの2人が引き裂かれなきゃいけないのか…
私は悔しくて悔しくてたまらない
2人揃っての成長が見たかった
敦希はやんちゃなお兄ちゃんがちょっぴり苦手そうだったけど、長男は本当に敦希が可愛くて可愛くて大好きだった。
今でも大好きだよね!
ずっとずっと一緒だよ!