転院 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。


*入院22日目~2013/9/4*





いよいよ転院の日。


朝から大雨の中、岡山県の病院からドクターカーが到着


小児の心臓を専門とする医師2名が早速次男の様子を診る。


ミルク45mlをペロリと飲む姿に、医師たちも「一気に飲んだね~」と感心していた。





ドクターカーに乗る前、私は医師に


「長男に次男を近くで見せてあげたい」


「次男に長男の声を聞かせてあげたい」


とお願いした。


出産してから窓越しでしか見たことがなかったからだ。


許可をもらい保育器に入っている次男と長男を会わせる。


しかし!


医師数名、看護師数名に囲まれた仰々しい雰囲気に圧倒されてか


長男は半泣き状態に…


結局きちんとした対面はできないまま、次男は医師2名と共に一足早く転院先の病院へ移動する。


私は何とか涙をこらえ見送ることができた。





私と旦那と長男は後から車で移動するが、大雨で高速が通行止めになっていた。


(警報が出ていたので保育園に長男を預けることができず)


下道は大渋滞!


それでも3時間半かけてやっと隣県にある岡山のとある病院に到着。


すごく立派で大きな大きな病院


ここに次男がいるのか…





あまりに立派な病院を目の前にして、嫌でも次男の病気の深刻さを思い知る。





面会に行くとNICUにはたくさんの赤ちゃんがいた。


入院初日ということで次男はNICUにいたが、明日からはGCUに移るとのこと


ミルクの前だったので泣いていたが、元気いっぱいな姿に一安心。


前の病院では水分制限があって50ml以上飲むことはできなかったが、


転院後は水分制限はなくなり、60mlペロリと飲んだと聞いてびっくりした。





医師との面談


「おそらく特発性(原因不明)の心筋症。やはり左室の筋肉が分厚いことで、心臓の収縮が弱くなっている」


「次男の場合はエコーで見ると筋肉が二層に見える」


「今のところほぼ心不全の症状は見られないが、次男はBNPという心臓の負担を示す値が1000を越えていてとても高い」


(一般の健康な成人でBNP20以下)


治療が必要なので、まずは内服薬で様子を見ることになる。





利尿剤、血管拡張剤を服用


水分制限は解除し、(搾乳して冷凍した)母乳とミルクを好きな時に好きなだけ飲んで発育を促して、後は薬で調整


薬で調整がきかなくなったら水分制限も行う。


「万が一、悪化したら点滴やチューブも入れての治療になることもある」と説明がある。


退院の目標はBNP200以下。


今後の見通しとしては


「おそらく薬はずっと必要で、運動制限も必要になるでしょう」とのこと。





薬…


運動制限…


次男にごめんねという気持ちでいっぱいになる。