「ねじれ」と立憲民主主義 | 向原総合法律事務所/福岡の家電弁護士のブログ

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ねじれ解消ってのを売りにしたい政党があるらしい。
二院制(しかも参議院が6年に一気に改選ではなく3年毎に2回に
わけて改選)がなぜあるのかというと、そのときごとに世論が変わ
っているので、これを時間的多元的に反映させるためだと中学校の
公民(たぶん)で習いました。

したがって、「ねじれ」は、民主主義国家では、むしろ、健全なの
です。

その「ねじれ」を前提に、政策を議論と対話によって調整し、具体
的な政策をつくっていくことで、多元的な民意を最大公約数的に反
映させるものです。

これこそが立憲民主主義のあるべき姿です。

ある一政党の考え方のみがどんどん決まっていくのなら、国会は要
りません。
選挙で多数派のみを集めて、「賛成!」とだけやってればいいので
す。

ところが、ねじれ解消を売りにしたがっている政党は、そういう、
国家のシステムを理解していないのかもしれないですね。
そういう組織のシステム(というか古人の知恵だと私は思う)を理
解しないで運営されている会社なんてものを私は知らないのですが
、国家がそのような状態ってのは、かなり危険な状態だと思います


いや、もしかしたら理解しているのだけれども、何らかの悪徳な意
図があるのかもしれない。
もしくは、前期の「議論と対話に寄って調整し具体的な政策をつく
っていく」という、政治家にとって絶対不可欠な能力がないのかも
しれない。

だから、力技で、多数者がこういってるんだからオメーラ従えやゴ
ルァ(゚Д゚)
としかやれないのかもしれないですね。

先進国なのに嘆かわしいことです。