【能登】七尾城 | おーみの石川ブログ

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いしかわ観光特使である作家逢巳花堂(おーみかどー)による、石川観光に関するブログです。
石川県に関することなら、執筆業に関する報告もします。

七尾は、いまでこそ海寄りの地域が発展しておりますが、かつては山側こそが中心部でした。裾野に広がる市街地と武家屋敷。山の上には連なる要塞。

戦国の名城、七尾城です。

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つい昨年まで私有地だったという、この七尾城は、調査が進んでいないので、ほぼ自然のままの状態となっております(ボランティアの方々が清掃をしているようですが)。

そのおかげで石垣の一部が残るだけの、単なる野山に見えますが、歴史を紐解けばとんでもない。

あの上杉謙信が、真っ向勝負では落とせなかったという、能登畠山氏が誇る、難攻不落の山城なのです。最終的には畠山氏は疫病と内紛で滅びたわけですが、そういうことでもなければ、確かに正面切っての進攻ではまず攻略できそうにもない地形になっています。

そんな七尾城に、この2016年の盆休みに行ってまいりました。

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本丸への道と、展望台への道、二つに分かれているところが、ちょうど駐車場となっております。

そこで車を停めて、しばらく景色の良さを堪能していると、ボランティアガイドのおじさんが声をかけてきてくれました。

なんでも、この4月から10月まで、土日祝日は無料ガイドを行っているとのこと。

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10時開始から、1時間刻みで、ラストは15時開始のようです。

せっかくなのでお願いしました。

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6、7名ほど集まったところで、出発。まずは本丸目指して山道を登っていきます。

ベテランで物知りというガイドさんは、次から次へと七尾城にまつわるエピソードや豆知識を語ってくれ、退屈に感じる暇を与えてくれません。

夏の日差しの強い日でしたが、ほとんど木陰の中を進むので、心地よいハイキング気分。

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本丸跡は開放的な空間で、七尾湾を望む眺めが実に爽快。その景色についても、ひとつひとつ、丁寧にガイドさんが説明してくれました。


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案内は、二の丸まで。三の丸からは道が急になるので、行きたい人だけ各自で行ってください、とのことです。

ガイドさんが言うには、未舗装の獣道もあるけれど、たまにそこを何人かで登るとのこと(決して素人が真似しないで! 普通に猪や熊が出るそうですので危険です)。なぜそんな獣道を登るのかというと、道中にはまだ手つかずの武家屋敷跡があちこちに残っているそうで、七尾城がいかに巨大なものであったかを実感できるからだそうです。

七尾市の所有地となったことで、そういった遺構も、いつか復元がなされるのでしょうか。それともこのままの姿にしておくのがいいのか。自分にはまだ判断つきません。


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何よりもよかったのは、ガイドさん達の人柄。この七尾城を心の底から愛していて、訪れる観光客に余すところなくその魅力を伝えたい、という心が伝わってきて、とても気持ちがよかったです。上の写真も、ブログ用に撮っていいかと聞いたら、快く撮らせてくれました。

かつて能登を治めていた畠山氏は、大河ドラマなどではないがしろにされがちですが、実はこの地ではとんでもない一大勢力でした。文化的にも京文化を取り入れて成熟しており、かなり発展していたわけですが、それを後から来た支配者達に叩き壊された、という印象を私は抱いています。そん悲哀に満ちた畠山氏に対する様々な想いを、ガイドさん達の言葉の端々に感じたのですが、果たしてどうなのでしょうか……。


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本丸跡の散策が終わった後は、近くには展望台もありますので、ぜひそちらへ。ただ、近く、とは言っても、本丸跡の入り口から、車で10分くらいはかかります。

そうそう、七尾城は、車必須です。麓から15分くらい。けっこう長い山道を進みますし、途中の道はけっこう細い(ギリギリ対向車とすれ違える程度)ので、十分注意して運転してください。


また、麓には資料館や、懐古館がありますので、七尾城観光の前後にぜひ寄ってみてください。自分としては、ガイドさんの案内を聞いた後の、七尾城観光後がオススメです。ある程度キーワードが頭に入っている状態で見れば、より理解も深まります。(実は、資料館以上に、懐古館がかなり一押しの施設なのですが、それはまた別の機会に説明します)

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気軽に寄れる場所ではありませんが、かつて上杉謙信も感心したという本丸からの眺めは、本当に絶景です。苦労するだけの価値はありますので、戦国史好きも、そうでない方も、七尾観光の際にはぜひ一度訪れてみてください。


逢巳