ハローグッバイ | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

クーちゃん




決して良好な関係ではなかった、それは認める。


雌のトイプーブラウン。


向島の近所の犬のトリミングサロンに貰ってくれない?と頼まれてうちに来たのが8年前。


小型愛玩用室内犬なのに

私が家に帰ると、私の時だけ吠える。


おまえ、秋田犬か?!

いつから番犬になったんだ?くらいの勢いで吠える。


人懐っこいトイプーなのにオレには寄ってこない。


2度迷子になっている。

1度目は隅田川の遊歩道で、

2度目は羽根木公園で、


1度目は曳舟の交番に、

2度目は北沢警察署に迎えに行った。

ペット用の檻に入れられていて隅っこでじっとしていた。

人も犬も檻に入れられるんだと妙に感心した。


通常、犬って知らない場所に置かれて、家族が迎えに来るとシッポ振りまくってめっちゃ喜ぶ。なのに、ほとんど無反応、ありえねー!


2回とも電話で相方に担当の警察官に説明してもらってようやく信じてもらうほど反応無し。


てゆ~か、

「迎えに来るのがなんでお前チョイス?罰ゲームかよ!」

みたいなブーたれた態度。


オオゼキでアジフライとアンガスビーフのメンチカツ買って帰ると人が変わったように(犬だけど)スゲー寄ってくる!離れない。

正直オレ、そういう奴好きではない、いやむしろ憎悪さえ抱く。


「ちっ、こいつ、欲望のためなら誰とでも寝る女だな」

とボソッと言うと

家族全員から誹謗中傷の大炎上!犬なんだから!と、

失言した政治家みたいになった。


あれだけ言っても何度も何度もソファでお漏らしする。

その度に叱ると


「十年後、アッパもそうなるんやで、もっと可愛いおじさんにならないと誰も面倒見ないよ」


いよいよ歩けなくなりオムツをして家で点滴。

家族全員が将来の自分とダブらせる。


ある朝、歩けなかったのにリビングのねぐらから台所のストロベリーちゃんのところに必死で行こうとしている、

ストロベリーちゃんが抱っこして「どうちたん?」といってねぐらに戻した30分後に息を引き取ったのが49日前。


その日は一日中、人ってこんなに涙が出るの?って傍から見て思うくらいストロベリーちゃんはずっと泣いていた。 

長男も泣いていた。


葬儀屋さんが来るまでタオルをかけてクーが好きだったソファの上に安置しながら、もっとうまく付きあえたはずだよなと反省した。反省はいつもどうして今更ながらしてしまうのだろう。


「HELLO GOODBYE」


葬儀屋さんを待ってる間、何気なく血統書を見る。
あれ?16歳じゃなくて14歳じゃん?!
あのトリミングのおばちゃん
「4歳の若いトイプードルの女のコだけどどう?」って、
まんまとハメられた!実際は6歳じゃん!
人間だったら40歳なのに30歳って申告したことになるけど?!
あの磯野貴理子でさえ5歳しかサバ読まなかったのに、、、

네 여러분 즐거운 하루 되세요!

アンニョ〜ン!