夏の思い出 | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

朝大一年生の時の夏、
もうね、かれこれ38年ほど前、

当時、どの雑誌にも「新島特集!」の記事が掲載されていたワケなんです。

女子に大人気の新島!
水着姿の女子で溢れる新島!
ナンパ成功率100%新島!
夏休みパラダイス新島!

もうね、これしかない!
今年の夏は新島だ!
新島에 가지않고서는 다시는 조선대학교 에 돌아오지않으리라굳은 맹세를다지고同じ学科のチュッチュ(トンムのあだ名)を誘って社会主義の地上の楽園からちょっと寄り道をして資本主義のパラダイスの南の島を目指たわけなんです。
もうね、日曜日は必ず近くの引越センターでバイトして資金を貯めて、
恒例の※学校警備は先輩にお願いして後半にしてもらい計画通り実行に移したあの青春の日。
明るい未来と希望で부풀어오르는가슴을안고破裂しそうな気持ちを胸に竹芝桟橋からフェリーで一路新島を目指したワケなんです。

フェリーに乗った瞬間、おや?
みたいな、
乗客のほとんどは男ばかりではないか?!
男女比10対1くらい、
雑誌ではハーレム状態と書いてあったのに!
まあ、でも、おそらく島に付けばそこはパラダイスに違いない!
ちょっと女の子に声かける練習でもしようか、あれ?チュッチュがいない、
もうね、島に付くまでずっとトイレでゲロしてるチュッチュ。

ようやくパラダイス新島に到着!

絶句!
観光客のほとんどは男!!

男って、みんな考えてる事同じ!

一握りの女子が歩いてるとまず第一陣がナンパする、アウト、第2陣、アウト、第3陣アウト、第4陣という具合、なんかハイエナが次々と獲物に襲いかかるようなそんな光景。
競争率めちゃめちゃ高い!
資本主義の南の島のパラダイスと言うよりハイエナの法の資本主義社会の現実を雑誌の段階からフルコースで見せられてるような感じ。

人生、そんな甘くねーぞ!と教わった19才の夏。
誰もが通る人生の通過儀礼、酸っぱい経験、新島。

新島の喫茶店で高いかき氷を食べながらジュークボックスから流れてきた歌が石川優子のシンデレラサマー。元モデルだけにスタイルいいんだよね、実は。

海の家とかスキー場の売店とかボッタクリにしか見えないのは私だけでしょうか?
カレーとかマジ高くね?

※警備
休みになると日本の反動分子から学校を守る為に学生達が自主的に行う学校警備。休みの一番最初と最後の週は地方出身者、ど真ん中の20日間くらいは関東在住者が受け持つ。恒例化されていてもしもブッチした場合、反省文を書かされ罰ゲームとして1ヶ月間毎日深夜警備をする事になる。
それを覚悟でブッチするツワモノも実際にいた。
また、深夜に提供される「경비국수(警備うどん=卵とじうどん)」は絶品である。
現在深夜警備はないようで、かなり警備の環境が緩和されたようである。うどんも無くなり代わりにカップヌードルが支給される。
たしか、4号館の裏の壁に
※「엄마 보고싶어」「배가 고파요」と落書きされてあったが果たしてまだ残っているのだろうか?
これを書いた人のユーモアセンスには脱帽する。

※強制連行された若い徴用工達が炭鉱の建物に刻んだ「母さん会いたいよ」「お腹空いたよ」というとても悲しい落書き。強制連行の記録映画に必ず出てくる定番画像。

アンニョ〜ン!