私、こう見えてコツコツ勉強するタイプ。
少しでも朝鮮韓国語を勉強せねばと毎日店が開ける前に韓国のラジオや朝鮮のニュースとか聴いてリスニングの勉強をしてるワケなんです。
先日ホンガンチョルと言う脱北者の人が金賢姫の著書やインタビュー等を精査するればするほど彼女が朝鮮民主主義人民共和国に住んでいたとは到底思えないと言う検証番組を聴いていたわけなんです。
そこで金賢姫が書いた著書の中で彼女が学生時代の배움의천리길「学びの千里」行軍のコースが完全に違うとホンガンチョルさんは指摘しながら배움의천리길を韓国の司会者やリスナー向けに説明するわけなんです。
배움의천리길は金日成元帥が12歳の時に当時両親と住んでいた中国東北地方のパルトグ(八道狗、こんな字だったかな?)から祖父母の住む故郷の칠골チルゴルに徒歩で向かいながら日帝の過酷な支配に苦しむ朝鮮人民の姿を実際に自らの目で見ながら学び朝鮮独立運動に立ち上がる決心を固めた旅であると説明がなされたわけなんです、が、
もうね、マジっすか?!
私はてっきり半世紀もの間、金日成元帥が
열내살 어리신나이의 조국이 독립안하면 다시는 돌아오지않으리라 굳게맹세를다지고 그 누군가가 지운 압록강의노래를부르면서 어른 압록강을 건느시였습니다.
14歳の時に朝鮮が独立しない限り2度と朝鮮には戻らぬと堅く決意し誰が創ったかわからない「鴨緑江の歌」を歌いながら凍った鴨緑江を渡りました。
(このくだりはニム ウェールズの「アリランの歌」で1930年代に活躍した朝鮮独立運動家のキム サンが独立闘争の為に中国共産党を目指し鴨緑江を渡る時の描写ととても似てる、おそらく引用したんじゃないかな)
のくだりが배움의천리길「学びの千里」だと思ってたけど、ち、ちがったのね?
14歳のくだりは朝鮮から中国へ向う「광복의 천리길」(光復の千里)だとホンガンチョルさんは言うのだけど、
念の為우리민족끼리でも調べたけど、どうやらそうらしいけど、誰か朝大の革命歴史科卒業の人あたりの人教えて下さい。
脱北者が朝鮮民主主義人民共和国の全ての事に精通してるなんて事無いし、9割方はデマでおそらく「北韓」で何らかの罪を犯して北に居られなくなり脱北した人も相当数いると、北で罪を犯して脱北したホンガンチョル氏自身がそう語ってるので全て鵜呑みには出来ないけど、他にも例えば金賢姫は以下のような事を書いています。
(今回も長い!)
①「出身地がハムギョン南道豊山郡」
②「3大革命規律を守ろう!」
③「開城とその周辺の地区は朝鮮戦争前は韓国だったので反動思想、地主思想に染まっている」
例えば①
ハムギョン南道豊山郡(ちなみに豊山犬で有名)は行政区画の見直しで1954年から両江道豊山郡となったので金賢姫が生まれた時にハムギョン南道はあり得ない。
それ以前に金賢姫は出身地が度々変わる。
②3大革命と言うのは思想革命、技術革命、文化革命の3つの大衆運動の事で、3大革命規律などという述語は無い。
ここは私ヨン様個人の推測
中華人民共和国には中国人民解放軍関連の「3大規律8項注意」と言うめっちゃ有名な革命歌がある、だからおそらく金賢姫(中国朝鮮族の疑い大)は思わず「3大」絡みで混同したのでは無いか?
この歌、中国人民解放軍のパレードの時に「中国人民解放軍歌」と共によく流れる歌。おそらく中国人なら誰でも知ってる歌。
③に関しては朝鮮民主主義人民共和国の人民ならその場合必ず신해방지구「新解放地区」と決まった言い方をするのに金賢姫はそれを知らない。更に지주사상「地主思想」なんて言葉は朝鮮民主主義人民共和国の人でそんなふうに言う人い無い!ってホンガンチョル氏は言っとります。確かに지주사상って聞いたこと無い。
朝鮮学校に16年通った私はホンガンチョルさんの話を聞くとまるで朝鮮学校で習った事のおさらいをしてるみたいで、ああ、そうだった、とかあったあった、みたいな気持ちになるんですなぁ、
もちろん全て正しいかは今後も追いかけながら確認したいと思いますが。
ちなみに金賢姫が著書で「赤旗の歌」の歌詞を間違って書いているのをホンガンチョルさんが「実際の歌詞はこうです歌います!」と
민중의기 붉은기는 전사의 시체를 싼다
시체가식어 굳기전에 혈조는기발을 물들인다
民衆の旗、赤旗は戦士の屍を包む
しかばね硬く冷えぬ間に血潮は旗を赤く染めぬ
まで歌ったところで「北韓讃美番組と言われるのでここまでで〜!!」と慌てて止めに入る司会者が傑作でした。
ロウソク革命のあと自由と言っても何を歌ってもいいわけじゃないんだね韓国はまだ、
と言う事で배움의천리길の正確な情報を教えて下さい。
アンニョ〜ン!