それを打ち消したのが東京朝高校歌。
負けそうで、泣きそうで、消えてしまいそうな15才の少年から一気に自由を獲得した新生朝鮮海外公民高校生の希望と活力に満ち溢れる曲に頭の中のスイッチが変わる。
15才の少年もウリハッキョに行けばよかったのに、、、
イントロから泣かす大阪朝高の校歌もすごくいいけど、大阪のそれと違って力強い東京朝高校歌もすごくいいよね。
この校歌で私が一番好きな箇所はリフレーンの「도꾜조선중학교(東京朝鮮中学校)」の部分、昔の高校野球の海草中学とか和歌山中学のような旧制中等部の名残りがあって歴史の重みを感じるワケなんです。
神戸ウリハッキョ出身のストロベリーちゃん、元来真面目な彼女は隣で歌詞カードを見ながら一所懸命東京朝高校歌を歌っている。
今年の卒業生公演は去年より良かった気がする。
特に男子重唱のアンコールで披露した「崔じいさんのピョンヤン旅行」は良かった。
여보〜서 동무네들〜
말씀 좀 무릅시다〜
朝大時代の伝説の大阪カルテットを思い出す。
何よりも振り付けが良かった、会場も大いに湧いた。
全卒業生の合唱
全員が舞台の上で肩を組んで歌う、
うちの息子の隣の列から女子、
必然的にその女子と肩を組み合う事になる、
その組んだ腕の先の手がとても遠慮がちに肩を掴んでいる。
ああ、これぞ正に青春‼️
大人から見た1番おいしい部分‼️
次男が日本の高校に進学して登校拒否をして朝高に編入した3年前を思い出す、
日本の高校からの編入生で朝高に来た時はすでに9年間続けていた唯一取れそうな皆勤賞の資格も失った、何も表彰されなかったけど健康で楽しい高校生活を送れてこれ以上望む方が欲張りと言うものであろう。
たしかに子供が卒業するって喜ばしい、
親としての責任を果たした安堵と充実感、
家事も楽になる、忘れた弁当を持って駅までマンガンダッシュする事も無くなる。
でも、ちょっとさびしいこの感情、
いつまでも明るい高校生のままでいて欲しいのにとか思ったりもする。
卒業式を前に店のベイシティーローラーズのレスリーの胸のはだけたポスターを見つめながら
「あの子ももう朝高卒業なんや、、、」
とポツリ呟くセンチメンタル ストロベリー。
母親のアイドルがまた1人卒業した。
今年の卒業生達だけが持っている特権は
「いつ卒業したの?」
と聞かれたら
「平昌オリンピック南北合同チームの年に卒業しました」って胸を張って言える事だよね。