帰って来た次男 | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

祖国訪問から無事元気に帰って来た次男、

ある人がこんな事を投稿してた、

〜祖国を知らなかった君はもういなくなって、祖国を知った君が帰って来るんだね〜

という文に感銘しながら

初めての飛行機
初めての海外
初めての父祖の地

一回り大きくなって帰ってきたのかな?
と大急ぎで帰宅し次男を見つける
(見つけるという程広い住居では無い、ってゆーかちょーちっちゃい縦穴式住居)

次男は真剣な表情で鏡に向かっている。

「ウリナラどうだった?」と尋ねる私、

「ウリナラ?
ウリナラで女子が相談あるって言うから相談に乗ってあげてたら、すね毛がマジ引く!そんなんじゃ彼女出来ないって言われたから今すね毛剃ってる」

ツルツルになったすね毛を満足そうにさすりながら次男はさらに続ける、

「おれアダ名つけられたよ」

「ほー どんなアダ名」と私

「オレ、滑舌ちょ〜悪いらしくて、「しゃべんな」ってアダ名つけられた」

「誰に?」

「女子に、動詞がそのままアダ名になるのは初の快挙って言われた」

私「.............」

「おまえ、他になんかないの?なんかこう、グッときたものとか、海外に行ったらあるじゃん?」

父親がジ〜んと来るような父祖の地エピソードみたいな奴が欲しいんだよ‼️

「う〜ん、
あ、暑かったから都会も田舎もみんなタンクトップスタイルだった、ちょーノンビリした感じで平和って感じ特に畑とか」

昔流行った新グロモントの
「今日はちかれたなー」
「ちかれたびー」のCMのような感じを連想する、
或いは
「ただよし、野菜をうんと食べにゃあかんよ」の野菜ジュースのCMのような感じか、

「そ、それだけ?」

「うん、それだけ」

「お土産は?」

「あ、忘れた、後輩達ので頭いっぱいだった」

去年の行った長男は大感激して帰って来たのに、
この次男の覚めた感はいったい?

1番の思い出は何?と聞くと

部屋のフォークを1本無くして部屋担当のお姉さんがとっても申し訳なさそうに
「弁証になっちゃうんだけど、どうしよう」と言われて代金を払ってきたら

「本当にゴメンね、こんな事になっちゃって、私の心が痛くて張り裂けそう」と本当に本当に申し訳なさそうに言うので自分が申し訳なく思っちゃった事だそうだ。

しかし、
玉流館の冷麺が美味しかった事、

チョソンサラムとイルボンサラムが同じ人間だという事、

「総合チジミ」(お好み焼き)が美味しかった事、

生水を飲んではいけない事、

トイレットペーパーがゴワゴワで流すと詰まるので備え付けのゴミ箱に捨てる事、
(それは韓国でも同じ、でも最近は韓国のトイレ事情も技術的に飛躍して日本同様普通のトイレットペーパーなら問題なく流れるので「トイレットペーパーを使って便器に流そう」運動が静かに進行しているそうである)

板門店に行って普段ケーブルテレビなどで慣れ親しんでる韓国が同胞なのに敵国だと実感しながら、
あ、韓国籍の自分が北側にいる‼️
と思った事、



しかし一所懸命すね毛を剃ったって事は好きな子でもいるのか?
絶対に口を割らねー‼️