♪♪カルピス飲んでるカンカン娘~♪♪
♪悪い男にゃだまされまいぞえ~
♪これが~銀座のカンカンむすめ~♪♪
私の母親、カルピスつくるとき必ず高峰秀子(犬上家じゃないよ、あれは高峰三枝子。二十四の瞳の方)の
銀座カンカン娘をくちずさみました。もう40年以上も前の事。
当時カルピスといえば来客の時しか飲めないちょっとしたぜいたく品で、母親が戸棚に大切そうに
しまっておいたカルピスの原液の入った水玉模様の紙にくるまれた瓶を(今はボトルと呼ぶけど当事は皆ビン
と呼んでいた)とりだすと、子供心にチョウーわくわく、どんな人が来るんだろうという新鮮な好奇心と
カルピスが飲める喜び!そんな時はたいてい取って置きの泉屋のクッキー(あの、たしかパリのエッフェル塔の
絵が刻まれた正方形のカン箱に入ってるやつ)も一緒にでるんだよね~
そしてお客さんには濃く、子供達には薄く調合したカルピス、
汗をかいたグラスの中で氷が「カラン♪」って笑うんだよね、
昭和の時代のささやかな午後の幸福。
昔は良かったなんてこれっぽっちも思わないけれど、
当時はこれから先、間違いなく生活が向上するという希望がありました。
でも今はどうかしらん?
増税に命を賭けちゃう太った閣僚の面々。
ミャンマーのアウンサン・スーチーさんを見習ってよ。
端正な顔立ちがルーブル美術館のギリシャ彫刻のように鋭く削られて、
いかにも日々国民の幸福の為に心を砕いてる感がにじみでています。
やっぱり指導者はシュッとしてないと、デブはだめでしょう、みんなに見られてるんだから!
だからカルピスは薄めにネ。
あっ、もちろん うちの店ではカルピスも愛情も濃く!むしろ重荷になるくらい!
ちなみにあの有名だったカルピスの「黒人マーク」、
ポリテイカル・コレクトネス運動のせいで「ダッコちゃん」「ちびくろサンボ」とともに
公の場から姿を消してしまいました。
もったいな~い!!