映画『無名』の公開も最終局面になっているようですが

映画の中で日本帝国軍人「渡部」

(そういう雰囲気を非常に上手く出していたので)を

演じていた森博之さん。

映画ナタリーに彼のインタビュー記事が載った。

 

 

 

 

そのお話は興味深く、映画を観る上で参考になる部分が多く

また、俳優同士のやり取りも心温まる部分が多かった。

 

その中で私が一番驚いたのは

「この映画はスパイノワールというコピーになっていますが、

愛の物語でもあると思うんです。」という部分。

 

「フー(何主任)もイエ(叶先生)も、チェン(陳小姐)も

ジャン(張)も誰かを愛している。

描かれていないですが、渡部がなぜジャン(江小姐)を

助けようとしたのか?

と考えると感じるものもあります。

大義のもとに何かをやろうとしたときに、

守りたい誰かのためにという感情もあるはずなんですよ。

それは映画として打ち出しているわけではないですが、

そういう側面もある作品だと思っています。」

 

なるほど、目から鱗が落ちたわ!

愛の物語だったのね。

「守りたい誰かのために」

そう思い返すと映画の違う側面が見えてくる。

 

陈小姐 (チェン) 

周迅 (ジョウ・シュン)
张 と夫婦と偽って5年間同居し、地下活動をしている。

 

 

 

陳小姐と何主任は夫婦。

5年間任務のため離ればなれの生活を余儀なくされている。

 

周迅 は流石ですね。

何主任と眼を合わせただけで5年間の想いを

表現した。

そして、5年間同居した張には何の感情も

持っていないことを視聴者に理解させた。

 

何(フー)主任

梁朝伟 (トニー・レオン)
汪兆銘政権の国民政府政治保衛部 所属。

 

汪兆銘は孫文存命中から国民党を作り活躍した。

同じ国民党でも蒋介石派と汪兆銘派に別れていた。

凄く複雑な事情があるので簡単には書けないけど。

汪兆銘は孫文の意志を継いで共産党と協力し

蒋介石は共産党を敵視した。

やがて汪兆銘も共産党を敵視するようになった。

この時は汪兆銘政権は日本傀儡政権と見做されていた。

 

ソフトな語り口で優しい人当たりの良さそうな人物。

そういう風に見えるが実は百戦錬磨の最強スパイ。

離れていても、妻のことは大切に思っている。

 

 

张( ジャン)

黄磊
共産党の地下某活動拠点責任者

 

(ジャン)は任務のため、陳小姐と同居し

偽装夫婦を演じている内に陳小姐が好きになった。

一緒に故郷に行こうと誘うが・・・。

 

 

 

江小姐 (ジャン) 

江疏影
国民党(蒋介石派)の諜報員。

 

国民政府政治保衛部 唐(タン)部長暗殺という

密命を帯びているが殺せなかった。

タン部長を愛していたから。

 

 

唐部長 (タン) 

通称 大鵬(本当は董成鹏という名前)
汪兆銘政権の国民政府政治保衛部部長。

 

江小姐といい仲になるが国民党(蒋介石派)の

スパイと分かり殺害を命じた。

 

 

日本陸軍軍人 渡部 

森博之

 

どうやら江小姐を好きなよう。

助けたいと思っている。

 

叶先生( イエ)の許嫁  方小姐(ファン)

张婧仪
共産党員。踊り子。

叶と婚約したのは1937年以前。

 

叶先生が日本軍の手先となって活動していると

思い込んで、婚約破棄を言い出す。

 

 

叶(葉) 先生(イエ) 

王一博 (ワン・イーボー)
何主任の部下

 

方小姐を愛している。

自分の本当の身分を明かすことが出来ず

苦悩している。

方小姐のことはいつも気遣っていて、アドバイスを

するが受け入れてもらえない。

誤解されたまま、永遠の別れをしてしまうことに

なった叶先生。

自分と親しい友人に許嫁を暴行され殺されてしまった。

信じたい気持ちがどこかにあったのだろう。

仇討ちする瞬間まで躊躇いがあった。

王隊長が本当のゲス野郎なら、香港の実家には

行かなかっただろう。

 

諜報員として目覚ましい活躍をしたけれど

一番大切な人を失った。

日中戦争は終わったけれど、これから

国民党と共産党の内戦は続く。

叶先生はどうなっていくのだろう。

 

 

叶 (イエ)の同僚  王隊長(ワン) 

王传君
何主任の部下。

方小姐に横恋慕している王隊長。

 

共産党員だから殺したといったが

独り占めしたかったのが本音ではないか?

 

 

女性1人に男性2人

三角関係とまではいかなくてもそれらしい雰囲気はある。

この三組、それぞれ奥深いストーリーができそうだ。

 

スパイ同士が入乱れて騙し合い、誰が味方で敵なのか

緊張感が続く物語の中で

ネクタイがどうとか、監視役はどこに居るとか

ああでもないこうでもないと

いろいろひねくり回して、スパイさながら

つじつま合わせに時間を費やしてはみたものの

よくよく考えてみると、何としっかり

愛の物語だったのだ。

 

俳優達の演技の巧さに驚かされ

そのことばかりに気を取られ

肝心の愛の物語の美しさ、哀しさに

今ひとつ思いが至らなかった私。

 

森さんが渡部を演じる上で実在の人物3人をミックスしたそう。

その中に女スパイと家族ぐるみの付き合いがあった男もいたという。

渡部は江小姐に恋愛感情を持っていたのではないか?という

ことでその人をモデルにしたと話している。

俳優も「守りたい誰か」を想像しながら

演じているのかと改めて感慨深かった。

 

そういえば、『無名』の舞台挨拶の時

「恋人の死を新聞記事から知って涙を流すシーンを演じる時は、

どうやって気持ちを作ったんですか? 」という質問が出た時

イボ君は

「自分が過去に経験したことと、

その時の気持ちを思い出しながら演じました。」

そう答えていましたね。

 

いつもなら、映画は直感で選び、予備知識無しで

鑑賞し、面白かったら、映画について調べて

2回目を観るというパターンだった。

『無名』はスパイノワールという言葉に引きずられて

それに固執してしまった感が自分にはある。

森さんのインタビュー記事を読まなければ

気付けなかった。

俳優達は愛を感じながら演じていたというのに。

 

乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

 

今日のぬいちゃんランドの二人

 

『無名』の舞台挨拶で着用のパーカー

紺色と黒色の2種類あるので共用中。

兄上や叔父上など陳情令ファミリーは

映画館貸し切りの応援してくれてましたね。

重慶の映画館も貸し切りが何回かあったそうですよ。

知らんけど~

後ろはこうなってます。

 

2023年1月舞台挨拶時のパーカー。

 

 

黒色のパーカーもあります。

 

 

これは2022年12月31日東方衛視跨年晩会の

最後のお知らせに出てきた時の洋服

このぬい服はハンドメイド

シャツのボタンも真珠のような作り。

高級感漂うジャケット

 

 

 

司会者に呼ばれて小走りで出てきたイボ君。

この時『無名』の公開日が決まったことを

報告しました。

2023年1月22日公開!

とても嬉しそうで

ブロ友さんも書いていたとおり

こういう場所で嬉しそうに話すイボ君を

初めて見たような気がしました。

 

 

 

この洋服はぬいちゃんも絶対着たいと思っているはず。

(親バカな私😅)

 

この日はこれを踊った日

 

 

 

さて、今日6月10日は今年の端午節

陳情令が撮影された2018年の端午節は

6月18日でした。

 

 

我が家でもチマキのぬいちゃんが

1年振りにお目見えです。

最初の頃は吊してましたが

ぬいちゃんが増えて出番は年1回に

なってしまいました。

 

 

また「陳情令」が見たくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

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