『長風波浪』改め

『追風者』3月21日から始まりましたね。

 

 

2月に観た映画やイボ君の「有翡」書きかけていたのですが

吹っ飛んでしまいました。

「追風者」が面白過ぎて!!!

「追風者」の英語題名が「War of Faith」

War? 戦争?

戦争の話だったのかい?

「信仰戦争」と訳されてました。

「Faith」は信仰、信じること、信念、信頼という意味。

 

魏若来役 王一博

 

 

内容から見ると「イデオロギー闘争」

の方がいいのではとも思いますが。

それでは中国では通らないのか?

1930年代の上海といえば

世界から大都会として注目を浴びていて、

「東洋のパリ」と呼ばれていました。

19世紀末、世界の列強はアヘン戦争をきっかけに

中国から強制的に土地を租借しました。

外国人居留区「上海租界」と呼ばれる地域です。

上海マフィアの暗躍などはドラマや映画でお馴染みで

この時代、上海は賑やかで黄金期といえるでしょうか。

 

1911~1912年にかけての辛亥革命は清朝を倒し

中華民国を樹立した中国の共和主義革命でしたが

孫文の思い描いた民国にはほど遠かったようです。

1925年孫文が亡くなって、その後

民国政府、軍閥、上海マフィア、共産党などが

入り乱れて覇権争いを繰り広げる中での出来事を

描いているようです。

民国政府と共産党との攻防、思想闘争など

予想以上に血なまぐさい展開となっています。

 

 

ドラマは

第1話で主人公魏若来(ウェイ・ルオライ)の

キャラクターが分かるように作られています。

素朴で、器用で記憶力、計算能力が高い。

魏若来がとても自然で親しみやすく

その時代上海に生きていた若々しい青年

そのもののように見えます。

これはイボ君の演技力の高さを示しています。

 

痩せた身体

穴の開いた靴下

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「無名」撮影中に「天天向上」を卒業し

演技に集中できる時間が増えました。

「無名」「長空之王」「熱烈」と

三本の映画に出演し、もうドラマには

出ないのかなと思ったら、この作品です。

監督がベタ誉めしたという兄が

亡くなったシーン

 

 

bts見たら、この方 陈祉希 いました。

 

ドラマの制作総指揮を執る陈祉希です。

熱烈でもチーフプロデューサーでした。

元々俳優で綺麗な目立つ方ですので

すぐ分かります。

俳優大鵬を映画監督に育てたのも彼女だという話です。

『熱烈』

大鵬監督、イボ君、陈祉希チーフプロデューサー

 

沈図南役 王阳

 

王阳は「天地に問う」にも出演していて

膨大な台詞で大変だったろうなと

思っていました。

今乗りに乗っている俳優のひとりです。

 

 

 

王阳演じる沈図南の話に度々出てくる「宋氏」というのは

蒋介石の妻、宋美齢の実家である宋家のことですね。

1930年代、南京に民国政府が置かれていました。

中国革命の父と呼ばれた孫文を支援していたのが宋家。

孫文は宋家の二女宋慶齢と結婚しています。

三女の宋美齢が蒋介石と結婚。

長女の宋靄齢は、やり手の実業家であり

大富豪と結婚して資金面で妹たちを助けていました。

 

中国の経済自立を目指し、中国中央銀行の基盤を

確立しようと奮闘する沈図南とそのアシスタント魏若来。

そう考えると一挙に物語が現実味を帯びてきます。

14話では「蒋主席」と「宋さん」(AI訳ですが)と

言っていますのでね。

 

この物語の舞台となる中国中央銀行は

元々は清朝に創設されたらしいですが

中華民国成立後、孫文によって中國銀行と改称。

1912年2月中央銀行として認可されました。

国際為替銀行となっています。

 

中華人民共和国になってからの中央銀行は

中国人民銀行です。

中國銀行(Bank of China)は中央銀行では

ないものの、商業銀行として中国四大銀行の

ひとつで、それら四行は世界トップ10以内に

ランクされています。(2022年)

ドラマに出てくる英国のHSBC銀行も

世界トップ10に入っています。

 

ドラマですから同じということはないにしても

そういう歴史の流れの中での物語ということを

覚えておくとよりドラマが楽しめると思います。

 

林樵松役 张天阳  

 

林局長は広州の黄埔軍官学校出身です。

黄埔軍官学校校長は蒋介石でした。

この学校はイボ君が以前、

『理想照耀中国(選択)』で

演じた蒋先雲の出身校でもあります。

 

 

 

この方も幅広い役を演じていますね。

星漢燦爛にも兄役で出演していました。

ユーモアのある方で魏若来の拷問シーンの放映後

謝罪の動画をUPされていました。

 

沈近真役 李沁

 

 

深窓の令嬢かと思いきやスナイパー?

ピアノを弾いたり、拳銃を撃ったりと

地下共産党員として大活躍です。

李沁は舞踊の名手ですが、こういう元気の良い

役が好きなんでしょうか。

お転婆な女武芸者のような役が多いですね。

品の良いお顔立ちをしていますから

令嬢役はピッタリです。

三人が揃うと経済で中国を良くしたいという

気概が漂います。

 

イボ君を見ていると彼の演説の上手さに感心させられます。

演説が上手い!

弁舌爽やかとか、滔滔と論を述べるとか

言葉巧みとかではなくて

自分の言葉で心底伝えたい気持ちが溢れているのです。

台詞といえども真情実感が胸を打つ!

 

「選択」の蒋先雲の熱血演説も忘れられません。

 

 

 

泣きの演技はもう書く必要がないほど

皆に誉められています。

「冰雨火」「熱烈」「追風者」の監督さん

イボ君の泣きの演技を絶賛しています。

 

 

 

 

楽しい大晦日の食事会が一変こんな風に

 

拷問シーンで極寒の中、イボ君がズッーと

現場を離れなかったことを共演者の方々が

驚いていました。

その場で魏若来の辛さ、苦しさを持続してこそ

ドラマに臨場感が出てくると思っているのでは

ないかな。

その場の彼は王一博ではなくて魏若来なのだから。

 

『熱烈』で汗染みのあるTシャツで登場する

シーンの時、btsで 運動して汗染みを作ってから

登場したイボ君を見て、そこまでこだわって

いるのかと驚きました。

 

 

また、イボ君は若い魏若来を表現するのに

スッピンで臨んだそうです。

 

哥と地元にいた時の魏若来

雰囲気も話し方も十代でした。

 

 

 

スッピンでこれだけ綺麗ってねえ・・・。

言葉も出ません、だた愛でるのみ😍😍🤩

(この雑誌、買ってます ウフフ )

 

徐諾役 王学圻

 

共産党員の徐諾

テーラーのオーナーだったり、占い師だったり

王学圻は中国の有名な俳優です。

2月に映画「孫文の義士団」を観たのですが

それに出演していました。

孫文の影武者になる青年の父親役で

迫真の演技に涙が溢れました。

助演ですが主演といっていいほど出演場面が

多かったです。

「孫文の義士団」で数々の賞に輝いています。

 

 

 

魏若来の出身地江西省が問題視されていますが

毛沢東は1927年から江西省に本拠地を構え

本格的な思想闘争を行っています。

江西省自体がもう共産党の支配地域ですから

南京の民国政府が危険視するのは

致し方のないことでしょう。

ドラマは段々思想闘争ではなく

やはり思想戦争という感じがしてきます。

 

『理想照耀中国』のポスターを見ると

「思想」ではなくて「信仰」と書かれています。

 

中国語の“信仰”は,ほかに「信奉する,傾倒する」の

意味があり,宗教だけでなく主義・主張や

学説などにも用いられる。

(コトバンク 日中辞典第3版の解説より)

 

なるほど、そういうことで信仰戦争と訳されて

いるんですね。

 

 

毎日2話更新なのでドラマを観るだけで

もう手一杯。

次の日には私と同じ感想がUPされます。

皆さん感じることは同じだなと思うと共に

書かなくてもいいかなとも思いました。

昨日、UPしようと思っていたら

追加したことが消えていてやり直しです。

せっかく書いたのだから備忘録として

残そうと思います。

 

 

 

 

 

 

春休みなので三人の孫が在宅しています。

休みといっても塾があり、それぞれ時間が違うので

それに合わせて食事作りです。

高校野球、プロ野球もあり

孫は女の子ですが、野球好きがいて

スパダリと野球談義。

「光る君へ」の放映後は家族で歴史談義。

なかなか自由時間は取れませんが

「追風者」は面白いので頑張って観ます。

今日は「玉骨遙」の放送もありますね。

忙しいけど楽しい~~~

 

 

 

 

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