今『無名』の日本上映で沸き立っている中

3月に観た映画ってのもどうかなと思ったけど

私の備忘録として書いたのをUPします。

『無名』を観た方々のSNSやブログを見ると

監督の「程耳マジック」にかかったなという

印象が深いです。

何度も観たくなる不思議な「程耳ワールド」。

謎が深いし、謎解きを始めると次の謎が見えてくる。

程耳監督の書いた歌詞が重要な意味を帯びる主題歌。

観た人が語りたくなる映像美。

それぞれ私だけの『無名』が頭の中でグルグル回る。

 

 

 

乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

 

3月に観た映画

 

①『インファナル・アフェアⅡ無間序曲』(香港)

 

『インファナル・アフェア』が予想以上に

面白かったのでⅡとⅢを視聴

 

原題 『無間道Ⅱ』

英題:『Infernal Affairs II』

2003年制作

上映時間 1時間59分

 

「香港ノワール」の大ヒット作『インファナル・アフェア』の続編作品。

警官としての公務の陰でマフィアへの情報漏洩を図るラウと、

身内を欺きマフィアの情報を警察に提供するヤンの

数奇な運命と苦悩の日々を描いている。

(ウィキペディアより)

話は11年前に遡るので

ラウ(アンディ・ラウ)役を前作で若い頃を演じたエディソン・チャン

ヤン(トニー・レオン)役を同じくショーン・ユーが

それぞれ演じている。

 

 

 

カリーナ・ラウがラウのボス、サムの妻役で出演。

サムに一途な小気味良い女を演じている。

名前はマリーですが、ラウが結婚した女性の名前もマリー(別人)。

ラウはボスの妻マリーに密かに想いを寄せていた苦い過去が・・・。

 

 

 

公式からの相関図です。

Ⅰ~Ⅲまでの人間関係が分かる。

 

②『インファナル・アフェアⅢ終極無間』(香港)

 

原題 『無間道III:終極無間』

英題 『Infernal Affairs III』

上映時間 1時間58分

2003年制作の香港映画。

香港ノワールの大ヒット作インファナル・アフェアシリーズの

第3作にして完結編。

『インファナル・アフェア』が大ヒットして

すぐに次回作、次々回作を作ってしまうとことが

香港映画の凄いところ。

 

ヤン殉職前後の2つの時期に焦点を当てつつ、

警察内部に潜伏し続けるラウの、自らの運命を

懸けた最後の戦いを描く。

  (ウィキペディアより)

アンディ・ラウ、トニー・レオン、ケリー・チャンの他に

レオン・ライ(黎明)、チェン・ダオミン(陳道明)出演

 

レオン・ライ

チェン・ダオミン

慶余年の皇帝役の方です。

 

3部作が出揃いました。

『インファナル・アフェア』は

日本での公開時、出演者が記者会見、舞台挨拶に

来日していました。

それ程、香港映画はお互いに身近な存在だったと

言えるでしょうか。

 

『インファナル・アフェア』の記者会見。

2003年9月25日 銀座のホテル東洋銀座にて

 

左からエディソン・チャン(陳冠希)、トニー・レオン(梁朝偉)

ケリー・チャン、アンディ・ラウ(劉徳華)

 

 

2004年9月8日

『インファナル・アフェアⅡ:無間序曲』

東京新橋のヤクルトホールでの記者会見

ショーン・ユー(余文樂)、アンソニー・ウォン(黄秋生)
加藤ローサ、エディソン・チャン(陳冠希)
 

 

2005年4月11日

『インファナル・アフェアⅢ:終極無間』

東京新宿ミラノ座でスーパープレミア舞台挨拶。

アンドリュー・ラウ(劉偉強)、アラン・マック(麥兆輝)の両監督と

脚本のフェリックス・チョン(莊文強)、

主演のアンディ・ラウ(劉徳華)が来日。

 

 

2005年4月12日 東京プリンスホテルで記者会見

この時はトニー・レオン(梁朝偉)も参加

 

 

 

③『対峙』(アメリカ)

 

原題『Mass』

2021年公開

監督・脚本 フラン・クランツ

出演 リード・バーニー、アン・ダウド、

   ジェイソン・アイザックス、マーサ・プリンプトンなど。

上映時間 1時間52分

 

 

 

教会の一室に設けられた対話の席に2組の夫婦が集結。

片や、6年前、自らの通う高校で銃乱射事件を起こし、

大勢を殺傷した末、その場で自殺した生徒の両親。

他方は、その事件で命を奪われた生徒の両親。

一触即発の緊迫した空気の下、

彼らの白熱した議論がいざ始まることに。

4人のベテラン俳優陣が全編にわたって

息詰まる対話劇を繰り広げ、観る者を圧倒。

(WOWOWより)

 

作品の大部分は4人の対話劇。

脚本の良さと俳優の演技力に

引込まれてしまいます。

原題の「Mass」は大量や集まり、質量を意味しますが

この映画の場合は宗教的なミサ(キリスト教の礼拝の一種)のこと。

 

アメリカ映画では宗教的な信仰心が窺える場面が

多々出てきます。

 

予告編だけよりもこちらの方が作品をよりわかりやすいと

思いますので見てくださいね。

 

 

④『アラビアンナイト 三千年の願い』(アメリカ・オーストラリア)

 

原題 『 Three Thousand Years of Longing』

制作・脚本・監督 ジョージ・ミラー(オーストラリア)

2022年製作のアメリカ・オーストラリア合作映画

出演 ティルダ・スウィントン(学者のアリシア役)

   イドリス・エルバ(魔人ジン役)

   二人ともイギリスの俳優

 

子供の頃、大好きで何度も読み返していた

「アラビアンナイト」の世界。

 

「魔法のランプ」ではなくて

「魔法の小瓶」から魔人(ジン)が出てきて

「ソロモンとシバの女王」の物語が始まる

ワクワクドキドキ!!

 

 

オスマン帝国王宮ハーレムまで出てきた

(トルコで見たよ、ハーレムは装飾が豪華だった)

アラブの少女ゼフィールが出てきた辺りから・・・。

最初は面白かったけど、後半は想像していたのと

違ってきました。

正直にいうと何を表現したいのかよく分からなかった。

ファンタジーはファンタジーのままでということなのか?

 

主演のティルダ・スウィントンは独特の個性が光る。

彼女は前に観た『グランド・ブダペスト・ホテル』に

マダムDとして出演していたし、

『ナルニア国物語』に白い魔女として出演。

印象的なので一度見たら忘れない人。

 

 

⑤『ロストケア』(日本)

2023年3月24日に公開

 

原作 葉真中顕『ロスト・ケア』(光文社文庫刊)

監督 前田哲

出演 松山ケンイチ

   長澤まさみ

 

誰も避けて通れない親の介護。

親が年老いて動けなくなったり、痴呆が進んだり

そんな現実に私たちも日々晒されているわけで

介護現場の現実は更に過酷だ。

 

誰からも慕われていた介護士でありながら、

自らの信念に従って42人を殺害した斯波宗典。

その彼を法の名の下に裁こうとする検事・大友秀美。

正義とは何なのかを問う緊迫の対峙。

長澤まさみと松山ケンイチの演技の真っ向勝負。

 

他に鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明が出演。

「現代社会に、家族のあり方と人の尊厳の意味を問いかける、

衝撃と感動の社会派エンターテインメント」とはいうものの

投げかけてくるものは大きい。

 

 


 

この映画は訪問介護サービスに従事する青年が

高齢者40人以上を殺害した、という設定の映画。

2016年、障害者施設に勤務していた植松聖死刑囚が

障害者45人を殺傷した「やまゆり園事件」とどうしても

重なってしまう。

植松死刑囚と面会を重ねてきたRKBの神戸金史解説委員が

RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演し、

この映画が問いかけるもの、事件との共通点と違いについて

コメントしたものを載せておきます。

 

 

 

 

⑥『ザ・ホエール』(アメリカ)

原題 『The Whale』

2022年12月 公開

上映時間 1時間57分

 

監督 ダーレン・アロノフスキー

主演 ブレンダン・フレイザー

フレイザーが本作で見せた演技は高い評価を受け、

第95回アカデミー主演男優賞・

第28回クリティクス・チョイス・アワード主演男優賞

第29回全米映画俳優組合賞(英語版)主演男優賞を受賞

本作はアカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞も受賞した。

(ウィキペディアより)

主演のブレンダン・フレイザー

去年アカデミー賞で主演男優賞を獲得したときから

どういう演技で選ばれたのか知りたかった。

また『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督と

聞けば、どんな映像を見せてくれるのだろうと興味が湧く。

 

作家サミュエル・D・ハンターが2012年に

発表した同名舞台劇を映画化。

物語はアパートの一室(主人公チャーリーの部屋)で

展開されるので舞台劇だったと知って納得。

 

看護師のリズは何故家族のように

親身になってチャーリーを世話するのか?

娘のエリーは何故父親であるチャーリーを毛嫌いするのか?

そもそもチャーリーがどうして過食を止められず

272キロになったのか?

余命わずかになっても治療をしないのは何故か?

その謎がだんだん明かされていくミステリー仕立て。

そして、ここでもやはり宗教が絡んでくる。

 

落としたものを拾うことだけでも大変。

巨体であるが故の悲哀を文字通り体当たりで演じている。

人間味溢れる慈愛に満ちた表情。

心の奥底に響くヒューマンドラマ。

 

 

 

⑦『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』(アメリカ)

原題 『The Mummy』

1999年公開

上映時間 2時間4分

監督・脚本 スティーヴン・ソマーズ

『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー主演のアドベンチャー映画

 

 

 

 

 

このアドベンチャー&ファンタジー映画は大ヒットしました。

これでアクションスターの地位を確立。

屈強な肉体と甘いマスクでファンを魅了しています。

1999年の第1作から2008年の第3作まで制作されました。

私も金曜ロードショーで見た記憶があります。

 

その後、セクハラ被害を受け、心身のバランスを崩し

表舞台から遠ざかっていたということです。

復帰作が『ザ・ホエール』ということで

見事、アカデミー賞主演男優賞を獲得しました。

 

 

⑧『21グラム』(アメリカ)

 

21グラム、それは人が死んだ時に軽くなる重さ。

ひとつの心臓をめぐる3人の男女の人生ドラマ。

 

2003年11月公開

監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

上映時間 2時間4分

出演 ショーン・ペン

   ナオミ・ワッツ

   ベニチオ・デル・トロ

 

1つの心臓をめぐり、交差するはずのなかった

3人の男女の人間ドラマが描かれる。

時間軸が細かく交差する構成になっている。

人がいつか失う重さとは、いったい何の重さなのかを問う作品である。

タイトルの「21グラム」とは、20世紀初期の

アメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルが行った、

魂の重量を計測しようとした実験に由来する。

(ウィキペディアより)

 

程耳監督がイボ君に薦めたという映画のひとつ。

監督・制作がメキシコ人の

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

アメリカでの監督はこれが二作目。

この映画は話の順序に一貫性がなく、いつも断片的で

あちこちに話が飛びます。

私たちの会話が最後や途中から話し始めたり、最初に戻ったりと

あちこちに飛ぶのと同じ感覚なんだそうです。

監督に言わせると順番通りだと

話の先が見えて退屈だから。

「情報を入れる穴があったとする。

頭の良い観客なら自らそこに情報を埋めていくだろう。

観客はアクティブさがないとダメだと思う。

エンタティメントさ。

自分が参加することで真のエンタティメントになる。

映画『21グラム』の意味するもの

”感情の浄化(カタルシス)”

これが映画の役割だと思う。

物語の語り手として、そして監督としての責任は

人々にとってすばらしい映画を作っていくこと。

難しいことだが人々が心を動かす作品をつくることだ。」

この監督の言葉はDVDに収録されたインタビューですが

程耳監督にも通じるものがあるのではないかと思います。

 

主演のショーン・ペン、

ナオミ・ワッツ、

ベニチオ・デル・トロ

三人の演技が素晴らしいです。

罪と罰を巡る葛藤が丁寧に描かれた作品で

観て良かったと思いました。

 

⑨『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(香港)

 

原題  倩女幽魂

公開 1987年

上映時間 1時間38分

制作 ツイ・ハーク

監督 チン・シウトン

出演 レスリー・チャン

   ウー・マ

 

この映画を観ようと思ったのは

ツイ・ハーク(徐克)が制作しているから。

ジャンジャンが出演する映画「射鵰英雄伝 俠之大者」の

監督がツイ・ハークです。

 

1987年(昭和62年)ですから37年前になります。

幽霊のお話でも日本と違って怖くはありません。
 
幽霊役のジョイ・ウォンが評判になったようですが

私はレスリー・チャンが若くて純朴で可愛い。

善良で心優しい書生役です。

こうした普通の青年役というのも珍しい。

いつも彼の醸し出す雰囲気は耽美的だったから。

 

 

 

⑩『ルージュ』 (香港)

 

 

原題 『胭脂扣』

英語題『Rouge』

公開 1987年

上映時間 1時間36分

制作 ジャッキー・チェン(成龍)

監督 スタンリー・クワン(關錦鵬)

出演 レスリー・チャン(張國榮)

   アニタ・ムイ(梅艷芳)

 

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』と

同じ幽霊の話だし、主演がレスリー・チャン(張國榮)なので

興味津々。

香港の文芸派監督 關錦鵬(スタンリー・クワン)の作品。

彼は2001年公開の「藍宇(ランユー)」の監督です。

 

 

24歳のアニタ・ムイが妖艶

 

 

レスリー・チャンは

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』は

武俠映画なので、お人好しなウブな青年を

『ルージュ』は文芸作品で、退廃的で耽美的な

雰囲気を漂わせるお金持ちのお坊ちゃんと

見事に演じ分けています。

 

レスリー・チャンとアニタ・ムイは奇しくも

2003年に亡くなっています。

 

乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

 

今日のぬいちゃんランドの仲良しさん。

 

 

 

二人のクローゼットで出てくる洋服

陳情令撮影期間中に着てました。

 

 

陳情令ということで

座学時代の二人

随便と避塵を持った二人。

ぬいちゃんを立たせる都合上剣を左側に置いてます。

頭が重いので立たせておくのも大変です。

 

座学時代の髪冠

左 魏嬰の随便と髪冠    右 藍湛の避塵と髪冠

(ぬいぐるみ服や小物は制作する工作室によって多少違います。)

 

 

座学時代の藍忘機と魏無羨

本編とBTS合わせてどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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