「冰雨火」

 

陳宇(王一博)

吴振峰(陳暁)

これは吴振峰の父親が嵌められて

殺されたので、息子が無実を証明して

父親の敵を討とうとする物語。                                                                                                                

林德赞(王劲松)

麻薬取締まり大隊の林局長

人情味溢れる人柄だが妻子と別居中で

妻子からは嫌がられて金だけ無心される間柄。

いわば「亭主元気で留守が良い」という感じの

夫であり、父親。

楊玲の養い親。

ぐれていた藍安然を諭して警察官へと導いた。

蓝安然(赵昭仪)

両親が麻薬中毒者にはねられて死んだ過去を持つ。

心がすさんでいた時期に林局長から諭され

警察学校麻薬専攻学科を受け、警察官になった。

 

杨兴权(刘奕君) 

杨玲の父親。

密告したのを逆恨みされて妻を殺され

自分も長年逃亡生活を強いられた。

杨玲を心配している。  

杨玲(郭晓婷)
娘の杨玲

陳宇の恋人。

両親のことで麻薬を憎んでいる。

吴振峰が陳宇と同居することをなかなか許せないでいた。

刘恺华(艾 东)

刘恺华と姜磊は叔父、甥の間柄。

姉の息子である姜磊を可愛がっている。

刘恺华は3年前の事件でエイズ患者の

毒三に腕を噛まれHIVに感染し、

結婚を諦めている。

姜磊を我が子同様に思っている。

姜磊

警察官の叔父を持ちながら、東哥の手下として

悪事に手を染めている。

警察情報をさり気なく叔父から聞き出している。

万贺达(冯嘉怡)

実業家で万萌萌の父親。

麻薬中毒の娘を心配し、庇っている。

万萌萌(涂 冰)

万贺达の娘。

恋人が麻薬密売に関係していて、本人は麻薬中毒者。

東哥=郝东(公 磊) 

麻薬密売組織Kのリーダー

姜磊のボス

杨兴权とは父親のことで深い因縁を持つ。

 

 

3年前に吴振峰の父吴剛が、麻薬組織に殺される。

吴剛は麻薬組織と関係があると疑われ

息子は父の冤罪を晴らそうと暴走。

その結果大きな被害が出てしまう。

それを止めようとしたのが子供の頃

吴家の隣に住んでいたという陳宇。

3年後、吴振峰を見かけた陳宇は

彼が麻薬密売人か麻薬中毒者になったと

思い、改心させようとするが

やがて、彼が父の冤罪を晴らそうとして

いることに気づき、協力していくようになる。

 

幼なじみや悪童仲間というには

陳宇の吴振峰に対する関わり方が深い。

もっと因縁めいた何かがあるのだろう。

中盤になって、いろいろな親子関係の

描かれ方が厚く密になっていく。

 

麻薬犯罪組織対警察というよりは

親子関係の中に麻薬犯罪と警察が入り込んで

物語の複雑性を増している感が強い。

 

その中で、警察官の陳宇、藍安然、杨熠の

若手3人組が爽やかだったし頑張っていた。

3人の絆があの有名な

陳宇の慟哭に繋がっている。

 

 

 

王劲松演じる林局長(林德赞)が

「破冰行動」の圧倒的な悪とは

対照的な小物感丸出しで面白い。

時々、ビクついたり、懇願したりと。

上司に叱咤されている時の表情も上手い。

中間管理職の悲哀がよく出ている。

最初の頃は警察内部の内通者かと

思わせるような行動を取ったり

していたが、部下思いで人情家だった。

また、妻や子から阻害されているのも意外。

仕事一途の招いた結果だったのか。

 

郭晓婷演じる杨玲

綺麗な俳優さんで「蒼蘭訣」で

「赤地女子」を演じてます。

落ち着いた感じなので、陳宇とは年の差、少し感じます。

監督によれば陳宇はもっと年齢が

上の設定だったので先に選ばれたのが

郭晓婷ということらしい。

愛称が玲玲(リンリン)なので

ブロ友さんと一緒。

そう思うと一気に親しみが湧いてくる。

気丈で、悪を憎む心が強いので

善悪の判断を間違えないところが良い。

 

 

ところで

陳宇の両親はどうなってるの?

陳宇と呉振峰は子供の頃、近所住まい

だったということしか分からない。

陳宇の父親はどんな人?

陳宇は何故、警察官になったのか?

何故、陳宇が吴振峰に執着して

彼を助けようとするのか。

中国で放送される前の情報だと

二人とも警察学校の卒業生で

先輩後輩の間柄だと言われていた。

でも、ドラマが始まったら、

そういう話は出てこない。

陳宇の家族関係は一切出てこない。

不思議だ!

 

このドラマは家族の物語でもあると思うのだが

何故、陳宇の家族が出てこないのか。

考えられる一つの仮説としては

敢えて、陳宇の家族を登場させないで

陳宇の目を通して、親子家族の関係を

浮き彫りにするため?

吴振峰の父子関係を主観的に描き出す一方で

陳宇が他の家族関係を客観的な目で見つめるためなのか。

陳宇の家族が出てこないことで

全体を見渡せるよう一歩引いた視点で

見ることができるようになっているのか。

 

そう考えると、主役二人の役割は上手く

分担されていると思う。

最初の頃の吴振峰の世の中のすべてを

拒絶するような目も、ギラギラした飢えた狼の

ような目も納得いくし

陳宇のうるさく感じるほどの生真面目さと

独断専行っぽい行動も納得がいく。

中盤に行くに従って、二人は歩み寄っていく。

なるほど、そういうことかと合点がいく。

それにしても役者というのはたいしたもので

陳暁も貴公子然とした他のドラマからは

想像もつかないアウトローになっているし

王一博もあんなに喋りまくるの見たことないし。

「風紀洛陽」の百里弘毅とはまるで別人。

 

陳宇には家族が出てこないが、そこは

うまくバランスが取れるようになっている。

恋人の存在。

吴振峰は肉親だけで恋人はいない。

吴振峰が父親の無実を信じて奮闘しているのに対し

陳宇には血縁関係のある家族ではなく、恋人。

恋人の父親とどう向き合っていくか。

さらにはそうした父親を持つ恋人と

どう接していくかという試練がある。

その人間の本質が問われる場面が幾度となく

続く。

 

今週25話は正にそのど真ん中のような回だった。

カフェでの杨兴权と陳宇、杨玲

過去を茶園で語る杨兴权

その茶園はケシ畑の映像

 

杨兴权と陳宇の息詰まる会話が続く。

お互いを探り合いながら表面上は

淡々とした会話が続く。

前半の熱血暴走陳宇とはまるで違う

物静かに誠実に話をする陳宇。

こういう演技もできるのかと感嘆する。

あの慟哭の演技も真情実感だと思ったけど

それ以上に静かだが迫真の演技だ。

杨兴权を演じるベテランの刘奕君に

一歩も引けを取らず、大袈裟な表情も

無く、物静かに、わずかに表情筋を

動かすだけで、リアリティーある演技をする。

 

杨兴权「私を疑うのか」

陳宇 「おじさん

    証拠がなければ疑いません」

 

 

杨兴权「たくさん話した」

杨兴权「信じるか?」

陳宇 「おじさん」

陳宇 「あなたの人生です」

陳宇 「私が信じるか-」

陳宇 「重要ですか?」

 

その後、部屋に戻って恋人玲玲との会話。

「私は嘘をつけない」

 

 

 

という台詞がイボ君の性格と相まって

物語に真実味を与えている。

 

そして

「必ず証拠を見つけて真相を暴く」

と言っている。

陳宇の台詞は麻薬撲滅に奮闘する

警察官の思いが凝縮されていて

胸が熱くなります。

 

ついにラスボス「余さん」こと

杨兴权が東哥の前に姿を現しましたね。

 

 

林德赞が20年間騙され続けていた

ことも明かされます。

 

25話は凄いです。

杨玲のカフェ

密告場面回想の20年間

警察の門番詰め所

それぞれを交互に映し出しながら

各人の思いを吐露させている。

虚々実々だった世界を

一挙に現実の世界に引きずり出す。

傳東育監督さすが!

 

麻薬組織の悪者出揃って

いよいよ最終章へ向かいます。

乞うご期待!!!

 

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これは最初の顔合わせ、本読みの時でしょうか。

 

 

 

 

 

東哥役の公磊さん

WOWOWで放送中の「康熙帝」に出演されてます。

 

 

今、孫達の夏休みで、早寝早起き実践中。

月曜日夜11時からの放送は観られないので

翌日、夕方、コッソリ視聴。

25話、26話を観てイボ君の演技に感動。

慌てて書きました。悪しからず。

 

 

 

 

 

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